閉じ込められた者 ページ19
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7月27日の夜。ヴォルデモート卿がマルフォイの館に突然現れ、ものすごい剣幕で地下牢へと歩いていった。
何十人ものデスイーターはそれを黙ったまま見つめ、マルフォイの館に滞在していたマルフォイ一家もヴォルデモート卿を怯えながらに見つめていた。
私は、そんな彼の姿を不思議に思いつつ、ふと、床に彼が投げつけたものに視線を送った。それはヴォルデモート卿が前の会合の際、ルシウスから受け取った杖だった。
杖は折れていた。
「やめて、やめてください！」
その時、ヴォルデモート卿が歩いていった地下牢の方から悲鳴が上がった。その声はどこかで聞いたことがあった。私は地下牢に誰が閉じ込めれていたのかは知らなかったが、その悲鳴で誰がそこにいるのかが分かってしまった。
杖職人の―――ギャリック・オリバンダーだ。
私は思わず耳を塞いだ。彼の訴えかけるような声と、ヴォルデモート卿の怒鳴り散らす声が、地下牢を筒抜けてホールまで響きわたっていた。
その後に、オリバンダーの劈くような悲鳴がこだました。耳を塞いでても体中に響き渡る彼の悲鳴に、のたうち回るような鈍い音に、私は目を伏せて震えるような手つきで更に耳元を両手で覆った。
その夜は、最悪だった。オリバンダーの声は数時間に渡ってこだました。私はずっと耳を抑えているわけにも行かなかった。オリバンダーの苦しい声を聞きながら、ヴォルデモート卿が私達のいるホールへ戻ってくるのを、ひたすらに待っていたのだ。
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その後戻ってきたヴォルデモート卿は、怒りを込めた目つきで静かに語っていた。
ハリー・ポッターを見つけて殺そうとした。しかし、できなかった――オリバンダーはハリーとヴォルデモート卿の杖の絆の存在を解決するには、別の杖を使うのがいいと言ったが、その為に使ったルシウスの杖は折れてしまったと。
ハリーとヴォルデモート卿の杖に絆があったことは、私も少ししか知らなかった。私も何らかの原因でヴォルデモート卿、彼と、ハリーほどではないが絆が生まれていたと先生から聞いたことがある。
だから私はヴォルデモート卿の記憶の一部のようなものを見たことがあったし、閉心術をスネイプから学ぶ必要があった。
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疑問なのは―――スネイプがどうして閉心術をしっかり私達に学ばせたのかだ。彼はヴォルデモート卿側の人間ではなかったのだろうか？
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Grim reaper(プロフ) - 主人公、凄い独りよがり (8月11日 13時) (
レス) @page40 id: 1ede7a2e08 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 奈也さん» わ、わ、それはよかったです…！！こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！！そうですね…仲良くさせたいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします〜！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
奈也(プロフ) - マルフォイオチがいいなと思ってたので嬉しいです！夢主ちゃんとマルフォイ仲良くなって欲しいですね！（笑）更新楽しみに待ってます！！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: ca98b688b7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ユウさん» わ、わ、わ、本当ですか…！すごく嬉しいです…！！ありがとうございます…！オチアンケートを取ったとき結構ハリーオチが良かったって声も多かったのでちょっと不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…！(；；)これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 長々ごめんなさい、本当に更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: fba426c2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2019年8月16日 14時
