1 ページ2
中学三年生の春
私は一人で家に居るのが退屈になり、外に出た
辺りはもう真っ暗
初めてする夜の散歩が楽しくなって、
特に行先も考えず、私はひたすら歩いていた
そして気がつくと、人気の少ない少し不気味な場所まで来てしまっていた
『……どこ、ここ……』
迷子だ。
人生初の迷子
取り敢えず高いところに登ってみたら見覚えがある場所が見えるかもしれないと思い、私は個性を使った
ﾋﾞｭﾝｯ
ｽﾀｯ
近くにあった建物の屋上に瞬間移動して、周りを見渡すと、青い炎が見えた
『……綺麗』
その青はとても鮮やかで、どこか不気味で、
惹き込まれる、魅力的な色をしていた
そして私は、青い炎に向かってまた瞬間移動をした
近くで見ると、その炎は更に綺麗で夢中で見てしまっていた
「てめぇ、誰だ…」
すると、すぐ近くで低い声が聞こえた
驚いて声のした方を振り返ると、
そこには、一人の男の人がいて、私を見下ろしていた
その人の皮膚は所々で変色していて、ピアスが沢山ついていた
普通なら、怖いとか不気味とか思うであろう容姿なのに、、その時の私は何故か、、
かっこいいって思った
『……お兄さん、この綺麗な青い炎はお兄さんの個性なの？？』
「…そうだ」
『そうなんだ、、綺麗だね…これ。凄く綺麗。』
多分、私がこのお兄さんに惹かれたのは、あの容姿でこんなに綺麗なものを生み出すギャップだったのかもしれない
「……それで、てめぇみてえなガキがここに何の用だ…」
『……迷子なの。迷子になっちゃった。』
「……じゃあついてこい。大通りまで連れて行ってやるよ」
『うん！』
そして、私はお兄さんのあとをついて行った
「ほら、ここならもう分かるだろ。さっさと帰れよ」
『うん！助かりました、ありがとうございます！』
『ねぇお兄さん。またここに来たら会えますか？ 』
「は？」
『明日、またここに来ますね！じゃあさよなら！』
断られる前に私はそう言って帰った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんだあのガキ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 688人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リンディンドン(プロフ) - YUさん» ありがとうございます！！！ (8月21日 12時) (
レス) id: 27cbb81c6a (このIDを非表示/違反報告)
YU - かっこいい！！！！！！！ (2023年3月25日 9時) (レス) @page35 id: ad41adb81b (このIDを非表示/違反報告)
リンディンドン(プロフ) - うなﾁｬさん» そう言って貰えて物凄く嬉しいです(号泣)！！！！！！！！！！更新頑張ります！！！！！！！！！！ (2020年6月28日 5時) (レス) id: bf123ebd53 (このIDを非表示/違反報告)
うなﾁｬ - 私今まで見てきた小説で一番好きです。更新頑張ってください！ (2020年6月27日 21時) (レス) id: 6b728aedaa (このIDを非表示/違反報告)
リンディンドン(プロフ) - ちゆんさん» 大変長らくお待たせしてしまいすみませんんんんTTやっと更新できましたTT コメントありがとうございます！！とても嬉しいです！！これから今までの分取り返せるように更新頑張ります！！！！！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: bf123ebd53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リンディンドン | 作成日時：2019年11月25日 21時
