天使の家に住む 2

コイワズライJHside ページ39

電話を終えると罪悪感に襲われた。


これがほんとの風邪だったら。なんて考えながらも軽く咳を2、3回程する。

これは単に季節の変わり目に起こる生理的現象的なもので風邪、とは言い難いが


今の俺にはこの手しか無かった

でも実質、体調は万全とは言えない。
ここ数日、まともなものを口にしていないし、ちゃんと寝れてもいない。

時々フラっとしたり、目の前が白くなってチカチカしたり、、なんてこともあった

（○○）が一生このまま帰ってこなかったらどうしよう、

スニョンとはどこまでいったのだろうか、

手は、繋いだ？ハグは？キスは？、、その後の事は……？

アイツが（○○）に優しくできるのだろうか

もしも（○○）が落ち込んでたら寄り添ってあげられるの？

（○○）、暗闇が怖いのに1人で寝れてる？

ちゃんとご飯食べてる、？

こんな事ばかり考えてるうちに瞼が熱くなる

次第に目からは熱くなった涙が1粒ずつ、

ポタ、っと手の甲に落ちた






＿＿＿＿＿＿＿＿



HS「ヒョン、俺（○○）と付き合うから。」

それはこの前。記念パーティーの打ち合わせが終わった後の事だった。

確かに、このパーティーには交際中の男女が参加権を持っている。だけど何でそこに（○○）とスニョンが来ていたのかがよく理解出来なかった。


俺はたまたまその場に居合わせたジェヨンさんとペアを組まされただけであって、他にはなにも関わりは無いに等しかった。

この事は秘密にしようとしてたんじゃなくて、ちゃんと（○○）には言おうと思ってた。

誤解だけはされたくないから。

俺が大切に思ってる人だし、もう二度と傷付けないって前に誓った。

それに、
俺の好きな人だから。

全てこれをスニョンに伝えた。だが

HS「へえ、で？ヒョンは（○○）を傷つけてるっていう自覚がないの？」

「は？」

突拍子のないことを聞かれて間抜けた声が出る

傷つけてる、？俺が？


HS「そっかーヒョンは鈍感なんだね。致命的すぎてウケる」

"そんなんで（○○）を守ってるつもり？"


HS「その説明。いつしたの（○○）に


まさか、、してないとか言わないよね？」

瞳孔が揺れた。そう言えば俺、いつそんな説明したっけ？


HS「図星だね、」

鼻で笑ったあと、1つ大きな溜息をついてからスニョンは言った

HS「マジでふざけないで















ゴメンだけどヒョンには渡せないや」

やめるね→←俺のもの HSseid

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す