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44横山side ページ44

「安田さんが痙攣を起こしてます！来てもらってもいいですか？！」

マネージャーからそう言われて慌ててリハーサル室を飛び出した

丸にどうしたん？って聞かれたけどもう頭は真っ白で何を言うたらいいんかわからんくてヤスの名前だけを言うて出ていってしもうた

でもホンマになんも考えれんくて必死に走った

ヤスがおる車に行ったらホンマに顔色悪くてだいぶ治まったみたいやけど震えとった

「なにがあってん」

「突然痙攣を起こして…今救急車を呼んでるんです」

ヤスの元へ行って必死身体をさする

「大丈夫やで。ヤス。ゆっくり息しよな」

ホンマに肩で息をしてる感じで。
息苦しそうやった

俺のあとについてきたみたいで他のメンバーも走ってこっちに来る

「えっ、ヤス？何があったん？」

大倉がキョトンとしてこっちを見る

「話はあとや。救急車呼んだから来たら誘導してくれん？」

「わ、分かった」

急いで救急車の誘導に回ってくれた

「安田さん、分かりますかー？」

その後すぐに救急車は来た

ヤスはずっと震えとって返事もできひん状態やった

「誰か付きそいの方1人でもお願いしていいですか？」

「俺い…」

「俺行くわ」

言おうとした瞬間にヒナが俺に被せていう

「お前はみんなに状況を説明したってくれ」

そう言われて周りを見たらどっくんもすばるも丸も大倉も。

今の状況を理解できてなくてほんまにぽかんとしとった

ヒナも知らんはずやのに周りの状況汲み取ってくれていた

「わかった。頼むわ」

ヒナとヤスが乗った救急車を追いかけるようにマネージャーに車を出してもらってあとを追いかける

「章ちゃん、どないしたんすか」

沈黙が続く中そう切り出したのはどっくんで。

「ヤスは助かるやんな」

震えた声でいう大倉

あの時松下さんに言われたことを言わなあかんよな。

「実は…

ヤスは再発したらもう治らへんねん」