1歩ずつ

3安田side ページ3

―――「はい、OKです！」


スタッフさんの元気な声が今日はなんだか頭に響く


そんな大声ださんでもええけどなぁなんて思いながら番協の子達に手を振って楽屋へ帰る




「あれ、章ちゃん歩けてるやん」


丸に言われてはっとする




ほんまや、歩けてる




さっきのは何やったんや？





「ホンマやなーやっぱりつっただけかな？！」




「章ちゃん、つったのも気づかんほどアホなったんかー」



とあははと笑う丸


その丸の笑い声ですら頭に響いた


「丸ちょっと声うるさいわ…(笑)」


ほんまに響いてしんどかったけど笑いながら丸にいう


そしたら

「え、そんなに声出てない思うけど…ごめんな？」

とキョトンとしていた



丸って声でかい時たまにあるから自分で気づいてないだけなんやってその時は思ってた


今思えば
自分の体調管理はもっと追求したら良かったんよね

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