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楽屋に戻ると亮しかおらんくて
「あれ、珍しい」
いつもなら真っ先に帰んのにな
「いや、ちょっとね…」
目を擦る亮
きっと泣いてたんやろな
でも俺もヨコもそこには触れんかった
唯一の同い年の亮と安はほんまに双子みたいにずっとおって
ヤスが兄貴的存在になる時があれば弟的存在になる時もあって
亮にガツンとゆえんのもヤスだけよな
そんな情景が亮を見てたら思い出す
「みんな遅いっすね、いっつもこんなんですか」
「え、いやもっと早いはずやねんけどな」
いっつもなら遅くても俺らのすぐに来るはずやし…
嫌な予感すんな…
鼓動がはやくなる
「ヤス、なんかあったんやろか」
「やめてくださいよーすばるくん、そんな縁起でもないこと」
「そうやで」
「ごめんごめん」
こういう時の俺の予感は当たったりするからな
頼む、今回は当たらんといてくれ
そう願いながら…
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作者名：minmi | 作成日時：2018年3月12日 0時
