11錦戸side ページ11
章ちゃんが腫瘍があると知らされて
俺は現実を受け止めれんかった
嘘であってほしい。
早く章ちゃんに会いたい
そんな思いでずっと楽屋におった
いつもなら騒がしい楽屋も今日は誰もおらんのちゃうか？ってぐらい静かで…
俺は泣いてもうたけど他のメンバーはまだ信じられてなくて遠くを見てる感じがした
ｶﾞﾁｬ
「おはようー」
入ってきたのは章ちゃんで
「章ちゃん！！」
楽屋に章ちゃんがおるなんていつもの事やのに今日は特別に感じた
だってあの話聞いたあとやもん
「え？亮？(笑)どないしたん(笑)」
章ちゃんは前歯を見せて笑う
章ちゃんの笑顔好きやなぁ
やっぱりまだほんまに病気なんやろかって思ってしまう
「ヤス、みんなに全部ゆうたで」
すばるくんがそう言うと章ちゃんは顔色を曇らせたけどすぐ元通りの章ちゃんに戻って
「そっか、みんな知ってるんかー」
って明るく振舞っとった
そんな明るくせんでええよ
そう言いたいのに不安そうな章ちゃんを見るのは嫌で
結局俺は自分のことしか考えてへん…
「今日検査行って来たんやろ？どやったん？」
大倉がまっすぐな目で章ちゃんを見ていう
「あーやっぱり手術は難しいみたいやなぁーまあでも大丈夫や！何とかするよ！」
明るくする章ちゃんにみんなもあかんって思ったんかそやな！とみんなで励ましあった
「ヤス、ちょっとええか」
横山くんが章ちゃんを呼んで楽屋を出た
この時真剣な話をしてるとは俺らは知らんかった…
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作者名：minmi | 作成日時：2018年3月12日 0時
