止まった時間 ページ8
はいはい、とくまさんは私とチャンミンの右手を握らせた。
「もっと前向きな話をしようか、お二人さん」
「くまさん、、」
「俺は公園の見まわりでもしてくるから気にするな、あ、それからチャンミン」
「なんですか」
「チャーリーの餌は俺がやっておくから」
「はい、、ありがとうございます」
パタン、と音がした。
沈黙する私達。
「、、何か喋ってよ。くまさんもああ言ってたし」
「まあな、、何から喋ろうか」
「じゃあ最初から。学校からいなくなったあの時の事が知りたい」
「なんだかずっと前みたいだな、、」
そう、あの時から私達の時間は止まったままだ。
「あの時いきなり転校しろって言われて。すぐに学校を追い出された。
でも家に帰る気にもならなくて。足は自然とこの公園に向かってた」
「じゃあ、あの時からここにいるの？」
「いや、そうじゃなくて。少しだけここでバイトしてた。
そこでほら、二人で遊びにきたときにいたサルが、、」
「弁当盗んだおサルさんね」
「うん、あいつの世話をしてたら可愛くなってきて。こーゆー仕事もいいかと」
「でも、なんで獣医？」
「あのサル、いろいろとややこしくてさ。ストレス溜まると餌食べなくて。
あの時は他人の弁当盗んだ癖にさ(笑)だから身体からケアしたくて」
「そう、、」
「最終的には長生きしたけど、それまで結構手がかかったんだ。
いくらご馳走を目の前で見せてやっても食べてくれない日もあって、、
俺が食べさせてスプーン一杯だけとか。
かわいそうになってしまって、、。誰かと似ているな、と思うと余計にな」
そう言ってチラッと私を見つめた。
「で、頑張ってみたけどこないだ死んでしまった」
「見たよ、その記事。ユノが持ってきてくれたの」
「またあいつの名前か」ため息をつくチャンミン。
「チャンミン、なんか勘違いしているみたいだけど」
「だって付き合ってるんだろ？」
「違うよ！早とちりしないで。ユノには可愛い奥さんと赤ちゃんがいるの」
「、、え？」
「で、一人で寂しい身の私を訪ねてきてくれたの。あなたの新聞記事をもって。
幸せになってほしいって。私に」
私はゴソゴソと鞄の中を探した。
「ほら見て、これよ。これを見てきっとチャンミンだから会いに行けって」
「、、、、」
「私、この写真見たら涙が出てきて」
「、、涙？」
「チャンミンに会えるかもって思ったら涙が出た。
会いたかった。本当に本当に泣いたよ。すぐに会いにいこうと思った」
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haruharu(プロフ) - momoさん» 何年越しでしょうか（笑）完結出来て良かったです。読んでいただけて嬉しいです〜！コメントありがとうございました。これからもぼちぼち更新していきますね♪ (2020年4月6日 22時) (
レス) id: a449bf5163 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ハッピーエンド♪更新気長に(笑)待ってましたよ(笑)新しいお話も楽しみにしてますね。更新ありがとうございました。 (2020年4月6日 19時) (レス) id: 21f4f52302 (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - momoさん» やっと続きが書けます、、チャンミンはもうしっかり復活しているのに私ときたら（汗）更新がんばりたいと思っております！！ (2017年9月17日 0時) (レス) id: f87f9a95c6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - くまさん白髪に！あれから月日が流れたものね〜更新待ってました♪(笑)♪ (2017年9月16日 6時) (レス) id: a7f1b3c25d (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます〜なかなか更新出来ませんが、ちびちび、コツコツやってこうかと思っています♪これからもよろしくです！！ (2017年5月9日 0時) (レス) id: f87f9a95c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haruharu
| 作成日時：2017年3月9日 1時
