無表情な彼 ページ2
バラバラッ。音をたてて土砂は崩れた。
私はハフハフ言いながら這いつくばって外に出る。
「はあ、はあ、、あ〜よかった、、出られた〜〜！！」
安堵して思わずその場に寝転んだ。
「どうなることかと思った、、本当に死ぬかと思った」
背後に気配を感じた。
ハッとして振り返る。
そこには作業服を着た長身の男が立っていた。
あっ！！チャンミンだ。私にはすぐ分かった。
あの頃と少しも変わらない大きな眼と厚めの唇。
身体が硬直して心臓がドキドキした。
でもチャンミンは私の事を見ても何の反応もないように思えた。
「大丈夫ですか？」
「え？あ！ああ、大丈夫です」
彼は私の手を持って立ち上がらせてくれた。
そして一言「頭」と言った。
「頭、、が何ですか？」
「かなり土がついていますよ。払わないと」
「あ〜〜、は、はい」
「それじゃあ」
そう言ってさっさと背を向けるチャンミン。
スタスタと歩いていく。振り返りもせずに。
「えっ？？ち、ちょっと！！」
思わず走って後を追った。
前にまわることを躊躇して背中越しにきいてみた。
「あの、、そ、それだけですか？」
返事もなく速度も変えない後姿。
「私のこと、、」
聞きたかったけど、速度が緩むことはなかった。
どんどんと姿が遠くなってゆく。
そしてそのまま彼はどこかに消えてしまった。
「あ〜〜あ」
何やってんだろう、、私。
迷いながら見つけた公園の小さなトイレの鏡で
髪を梳かしながら思った。
チャンミン、私の事、全然ちゃんと見ようともしなかったな。
ていうか、
表情が硬くて違う人みたいだった。
いや、そうじゃなくて、、
あの時、初めて出会ったときのような表情だったな。
そうそう、転校してきてすぐのちょっと斜に構えたような。
え〜！あれから何年経っているのよ、、
それなのにまだあの頃と同じ表情？？(笑)
まあ、再会って結構こんなものかもしれないね。
期待しすぎてたかなあ、、あはは。
あ？じゃあ
さっきあんなに楽しそうに私をおちょくっていたのは一体誰？
食べられちゃうよ♪なんて言ってたのに
さっきのチャンミンの態度からは想像つかないんだけど、、。
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haruharu(プロフ) - momoさん» 何年越しでしょうか（笑）完結出来て良かったです。読んでいただけて嬉しいです〜！コメントありがとうございました。これからもぼちぼち更新していきますね♪ (2020年4月6日 22時) (
レス) id: a449bf5163 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ハッピーエンド♪更新気長に(笑)待ってましたよ(笑)新しいお話も楽しみにしてますね。更新ありがとうございました。 (2020年4月6日 19時) (レス) id: 21f4f52302 (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - momoさん» やっと続きが書けます、、チャンミンはもうしっかり復活しているのに私ときたら（汗）更新がんばりたいと思っております！！ (2017年9月17日 0時) (レス) id: f87f9a95c6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - くまさん白髪に！あれから月日が流れたものね〜更新待ってました♪(笑)♪ (2017年9月16日 6時) (レス) id: a7f1b3c25d (このIDを非表示/違反報告)
haruharu(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます〜なかなか更新出来ませんが、ちびちび、コツコツやってこうかと思っています♪これからもよろしくです！！ (2017年5月9日 0時) (レス) id: f87f9a95c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haruharu
| 作成日時：2017年3月9日 1時
