同じ穴の狢 ページ4
「勝手じゃないよ！」
「いいよって言ってなかったよ！返しなよ！」
「べ、別にメガネくらいどうだっていいだろ！」
…皆様、こうなった子供という存在はどのような行動に出ると思いますか。
ムキになるのです。くだらないあぁくだらない。これだから無理なんだ頼むから勘弁して欲しい。今すぐここから消えたい。
ここまで、私は微動だにしない笑顔を浮かべているなう。
「おいオメェら、いい加減に…」
「そうよ。あなた達、少し落ち着きなさ…」
パキ
彼らの介入により解決するかも、と安易な期待したその瞬間、小さく響いた破裂音により教室は静寂に包まれた。
ごめん！と柄の折れたメガネを私に差し出す、メガネを強奪した少年。
その後ろで所在なさげなのは、そんな彼に悪ノリした1、2、3人だ。
さて、冒頭に戻ろう。
ということで、明確に、そりゃもう明確にキレてしまった私は、先程の発言にさらに付け加え背後で私は関係ないとでもいうように黙りこくったヤツらに向けてのコメントも付け加えるという、初日からとんでもないマシンガンぶっちゃけをやらかす。被害者は笑顔、加害者もとい共犯者は大泣き。あとから来た小林先生が私が加害者であると疑うのは致し方ない。もちろん、冷静に状況を説明すれば理解を示してくれた。彼女はとても良い先生だ。この魔境における唯一の光まである。ありがとう好き。ちょっと顔がひきつってるのは気のせいだと思う。
先生の仲介もあり、メガネはクソガキの親が立て替えることとなった。
私としては、子供の責任を親が取るという構図はとても嫌なもので、それは先程も言った通り子供はもはや違う生命体であるのだからその全ての行動の責任を親がとる必要は無い思慮にかけた幼き自らの愚行の責任は将来的にでも自ら取らせるべきであると思以下略
と、言うことで。
「メガネ、取り返せなくてごめんね…。でも、神永さんってなんだかコナン君とか哀ちゃんと似てるね！難しいこと、スラスラ言えるんだもん！ちょっと怖かったけど…でも、かっこよかった！」
吉田歩美氏にそう微笑まれながら、背後に突き刺さっている鋭い視線から逃れる術を、私は自分の嫌いな存在と同じ感情的行動をとったことにより、自ら失ったのだった。
所詮、私もガキだったということで。
LET'S ！
ここから始まる名探偵コナン生活！
〜慟哭と共に〜
そう、仮面ヤイバーの魅力というのはまず圧倒的以下略→←その間、少女はとても笑顔であった
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作者名：ユウ | 作成日時：2023年4月20日 23時
