恋愛対象 (ページ1)

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「ちょちょちょちょ、俺のこと隠して！」

私〇〇(16)は今、学校1顔面が良いとされているキムミンギュと一緒に美術室で身を隠している。

………いや、なんで？

そうなったのは数分前

「〇〇ー、また授業さぼり？」

「うんーーー頼む、言っといてくれ」

「うわでた〇〇のサボり癖、ほんとこれで何回目やら」

はあ、と分かりやすく溜息をつくこの人は私の幼馴染、

「ソクミナーー！！！よろしくねえー」

イソクミン。

「うんー、でも昼ご飯お前の奢り！拒否権なしだぞー」

へーい、と適当な返事を返してやるとプンスコ怒りながら帰ってった。

ソクミンはマジで口が上手いから安心。

さぁ、ここからが私のおさぼりタイム

ここの美術室、先生達があんまり来ないんです

だからスマホし放題、歌い放題！！！！！！

とか言っといて寝るんだけど

今日は寝れないかもしれない。というのも

ソクミンが行った直後、入れ替わりでこちらへと猛ダッシュで走って来る誰かのシルエット

それが、あまりにも担任に見えて

私は咄嗟に、後ろを向いて結んでいた髪の毛を下ろす

そう、後ろ姿で騙す作戦

けどそれは担任じゃなくて

「(キムミンギュ、？)」

「ちょちょちょちょ、そこの君、、！」

大声で何か指差しながらこっちを向いていると思えば

「んぇ？私？」

私のこと指さしてたんかお前

「俺のこと隠して！」

「は？」

腕をグイッと引っ張られて

「ぅわ！！っあぶな、、！」

「んー！まじごめん！」

そのまま美術室の中へと流れるように入った。

んで、

「ヤー！しゃがんでって！」

「は、はぁ？」

「ほら、もうちょっとこっち寄って」

またしてもグイッと腕を引っ張られ

「うわっ！」

バランスを崩してしまいキムミンギュの方へ倒れた。けど

ポスっと大きな腕で受け止めてくれた。

その時に香った爽やかだけどどこか甘い香りにクラッとなる。

キムミンギュ、(16)

同い年とは思えないくらい高い身長に、良すぎる顔面

頭もよくて運動もできて、、って少女漫画でよくあるパターンの主人公タイプ…

だけど

　『女絡みは最悪』