天使の家に住む

見えない先 JHseid ページ44

、

「お疲れ様です。」


21:00


時計を見るとそう示されていた



「(結構遅くなったな…○○大丈夫かな、)」


そう思いながら会社を後にした。




、


○○と同棲を始めて約4ヶ月が経とうとしていた



それをキッカケに俺はだいぶ変わったと思う



常に○○の事を頭に入れて生活するようになった。


いや、正確に言うと、○○が俺の中に入ってきたんだ





、



ガチャッ、と音を立てて開いた玄関



リビングへと繋がるドアからはキッチンの光がかすかに洩れていて○○が帰ってきてるんだ、と
安心した自分がいた。





「(なんで安心してんだよ俺。)」





ほんと。アイツのこと考えると俺が俺じゃなくなるから焦るんだよ





「○○〜ただいまぁ」


まだ9時過ぎだし起きているだろうと思いそう声を出した





が、







…………、



家の中はまるで誰も居ないように静まり返っている



？？


変だな、、、、そう感じながらも靴を脱いだ






「○○〜？帰ってきてる？？」



キッキン、脱衣場、洗面所、トイレ、○○の部屋。




どこを探しても見つからない





「(コンビニ行ったのかな…)」



でも、こんな暗い時間帯に？1人で？？


段々と心の中に心配という名の雲が覆いかぶさっていく。






落ち着け自分。

なんで○○を心配する必要があるの、

ただの他人。そう、そうだよ。



同じ家に住んでるってだけ。



俺はただ、、同じ家に住む住人を心配してあげてるんだ





、



とりあえず服を着替えよう



自室に足を運んだ。



するとベットに見覚えのあるシルエットが。


















「っ○○？！っ！！！！」






光の速さでそのシルエットへと体を向かわせる

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