31話 ページ31
「まぁ大丈夫でしょ。俺達最強だし。怜センパイもいるし」
その言葉を聞いた傑が、悟に一人称を改めた方がいいと注意する。
悟は術式を使って缶を収縮すると傑を睨む。
目上の人への態度だったり、歳下への配慮だったりと傑が理由を述べて行くが、後者の方は悟の性分には合わない気がする。
「ま、とりあえず用心するに越したことは…」
悟の方を見て、怜が言葉を続けようとすると、不意に傑の背後で爆発音が響いた。
三人で振り返ると、星漿体の少女がいるというマンションの一室から煙が上がっていた。
「これでガキんちょ死んでたら俺らのせい？」
「そうね。夜蛾先生に怒られるかも」
悟がそれだけは勘弁、と舌を出した。
「あ」
そう悟が声を上げたことで怜と傑はマンションへと目線を戻す。
そこには窓から投げ出される人影。
考えなくても分かる。星漿体の少女だ。
壊された壁にも誰かが立っているような気がするが、さすがに見えない。
そうこうしている内に、傑が術式を発動した。
重力に従い落ちてゆく少女を傑が飛行可能な呪霊に乗って受け止めた。
「いやぁ、セーフセーフ」
「もうちょっとでアウトだったけどね」
悟と二人で何をするわけでもなく立ち尽くす。
しかし、そんな暇も相手は与えてくれないらしい。
悟と怜の元へいくつかのナイフが飛んできた。
それを悟と怜は術式で、両者とも涼しい顔をしていとも簡単にナイフを止めた。
呪具も呪力を纏っているので怜の術式は有効である。
要が刀はナイフなどの刃物の呪具を扱う為、見切ることにも慣れていた。
「悟、ここは任せた」
「りょーかい」
悟がQの戦闘員の相手をしているうちにその場をそそくさと抜け出す。
相手は悟に興味があるようで、怜の方は大して危惧していないらしい。
マンションの入り口に向かう為、通りを歩いていればなにやら嫌な感じがした。
道路を挟んだ向こう側の建物を見つめる。
だが、特に呪霊がいるわけでもない。
気のせいか、と体をマンションの方へ向け直す。
今度こそ入り口に向かう為歩き出した。
「…へぇ、五条悟以外にも面白そうな奴がいるな」
口元に傷のある男が面白そうに乾いた笑みをこぼした。
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枝豆(プロフ) - てんぎつね。さん» 何それ、面白いですね笑笑好きです笑 (2021年8月17日 0時) (
レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
てんぎつね。 - 私、四話で『い〜い 質問ですねぇ』って言っちゃいそう。 (2021年8月16日 23時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - 中学生なルイさん» あぁぁ…嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年6月1日 0時) (レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
中学生なルイ - おおっまじか…めっちゃ好きです笑体調等に気をつけて更新頑張って下さいね! (2021年5月31日 23時) (レス) id: 1ec5234607 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - プスメラウィッチさん» なるほど…。現段階で、五条オチです、とまでは断言できませんが、意識しながらお話を書けたらいいなと思います。その内オチアンケートを取ろうかと考えていますので、多少の変動はあるかと思いますが…^^; (2021年5月16日 22時) (レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝豆 | 作成日時：2021年5月16日 19時
