3話 ページ3
1限、2限と落ち着きのなかった生徒達。
未だに特別授業についてあれこれと考察を立てていた。
しかし、相澤が戸を開けて入ってきた途端その空気も引き締まるのだから面白い。
授業開始の鐘が鳴り、号令も終わらせた生徒達は今から一体何が始まるのか胸を躍らせた。
「さて、今日の3限目はヒーローになる為に必要なものだ。しっかり聞くように」
ヒーローになる為。
その言葉で生徒達は顔を引き締める。
一体、どんな内容なのか。
皆、相澤が口を開くのを待っていた。
「だが、授業をするのは俺じゃない」
皆、顔を見合わせる。
相澤ではないと言うことはオールマイトだろうか。
あちこちでひそひそと話していると相澤が「入ってきてくれ」と扉の外に声をかけた。
ガラリとゆっくり開いた扉から入ってきたのは怜である。
「初めまして。今日は君たちに呪霊の話をする」
相澤が退いた代わりに教卓の前に立ったのは、自分達と大して年の変わらなさそうな白髪の女。
しかし、その存在の上をいく衝撃を与えたのは「呪霊」という言葉だ。
皆、それを一度は聞いた事があった。
悪い子供は呪霊というお化けに食べられてしまう、という有名な都市伝説だ。
親が子供に叱る時に使う常套句とでも言おうか。
何故そんな話をするのか。
ヒーローになる為に必要な意味とは？
怜は皆がそう疑問に思っているのをニコニコと人当たりの良い笑顔で眺めている。
「さて、早速授業に入ろうか」
手を打ち皆の意識を自分へと向けた怜はチョークを持ちスラスラと文字を書いていく。
その内容は「呪力」、「呪術」、「呪霊」、「呪術師」、「呪詛師」など、見るからに縁起の悪そうな言葉とその説明。
「いい？今から言うことは、全て真実だから。受け止めてね」
怜は眉根を下げてそう言うと、簡単な説明を始めた。
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枝豆(プロフ) - てんぎつね。さん» 何それ、面白いですね笑笑好きです笑 (2021年8月17日 0時) (
レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
てんぎつね。 - 私、四話で『い〜い 質問ですねぇ』って言っちゃいそう。 (2021年8月16日 23時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - 中学生なルイさん» あぁぁ…嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年6月1日 0時) (レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
中学生なルイ - おおっまじか…めっちゃ好きです笑体調等に気をつけて更新頑張って下さいね! (2021年5月31日 23時) (レス) id: 1ec5234607 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - プスメラウィッチさん» なるほど…。現段階で、五条オチです、とまでは断言できませんが、意識しながらお話を書けたらいいなと思います。その内オチアンケートを取ろうかと考えていますので、多少の変動はあるかと思いますが…^^; (2021年5月16日 22時) (レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝豆 | 作成日時：2021年5月16日 19時
