17話 ページ17
「怜さん！なんでここにいるの？」
芦戸が興奮を隠しきれないといった様子で聞いてきた。
他の皆も気になっているらしい。
「ちょっと野暮用でね…」
詳しく説明しては面倒になるなと思い、芦戸には申し訳ないが話を流す。
「でも、怜さん忙しいって言ってませんでした？」
麗日が首を傾げつつ怜を見た。
確かに特級ともなれば一日の予定は任務で埋め尽くされる。
なんせ、人手が足りないのだ。猫の手でも借りたい思いである。
「うん、忙しいけどね。今年は私、雄英も担当してるからこっち優先なんだ」
どこかで特級呪霊が出ない限りは優先順位は雄英の方が高い。
それ故に今ここでのんびりと過ごせているわけである。
そうこうしていると、3限開始の鐘が鳴った。
怜は変わらず教室の後ろに立っている。
3限目はどうやら英語らしい。
プレゼント・マイクによる授業なので賑やかだ。生徒の反応は良くはないが。
それでも、授業内容は普通である。
先程の近代ヒーロー美術史は全く分からなかったが、こっちはできる。
高専でも、必修科目はやっているからだ。これでも三年生である。
二年前、怜も同じような内容を習っているはずだが、何故か懐かしく思えてしまい終始和やかに眺めてしまった。
そんな調子で3限、4限と続いていき、気がつけば昼休みになっていた。
「怜さん、食堂行こう、食堂！」
芦戸が怜の手を引いて教室を出た。
その後ろに麗日や緑谷など数名がついてくる。
怜は大人しく引っ張られながら誘ってくれたことを嬉しく思いニコニコと笑っていた。
どうやら、食堂もヒーローが担当しているようで、大盛況だった。
豊富な種類の昼食たちに目を輝かせながら怜はメニュー表を見る。
ずいぶんと長いこと考えていたらしく、芦戸たちは既に自分の昼食を持ってテーブルに集まっていた。
「あ、すみません。魚焼き定食ください」
「あぁ、君が呪術師の…待ってて、すぐ作るよ」
ランチラッシュは怜を見ると張り切ったようにフライパンを片手に厨房へ入って行った。
宣言通り、数分も経たない内に綺麗に焼かれた秋刀魚と白米、味噌汁、漬物がトレーに乗せられて出てきた。
軽く礼を言ってそれを受け取ると、芦戸たちの待つ席へ向かった。
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枝豆(プロフ) - てんぎつね。さん» 何それ、面白いですね笑笑好きです笑 (2021年8月17日 0時) (
レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
てんぎつね。 - 私、四話で『い〜い 質問ですねぇ』って言っちゃいそう。 (2021年8月16日 23時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - 中学生なルイさん» あぁぁ…嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年6月1日 0時) (レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
中学生なルイ - おおっまじか…めっちゃ好きです笑体調等に気をつけて更新頑張って下さいね! (2021年5月31日 23時) (レス) id: 1ec5234607 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - プスメラウィッチさん» なるほど…。現段階で、五条オチです、とまでは断言できませんが、意識しながらお話を書けたらいいなと思います。その内オチアンケートを取ろうかと考えていますので、多少の変動はあるかと思いますが…^^; (2021年5月16日 22時) (レス) id: dc63b94e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝豆 | 作成日時：2021年5月16日 19時
