Changmin Love me again ２ (ページ44)

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紙袋の中身 side you ページ44

さち子「椿の間のお客様お見えになりました！」

来た…。
一気に心拍数があがる。
だめよ。
冷静にならなきゃ。
一お客様として接しなきゃ…。

女将「ｼﾑ様。ようこそお越し下さいました。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「お世話になります。予約の時、名前を変えたり、いろいろ我が儘言ってすみませんでした。」
女将「いいえ。Aさん、お部屋にご案内して？」
A「はい。こちらです。どうぞ。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ありがとう。」

１泊だと聞いていたのにﾁｬﾝﾐﾝの荷物はなぜか多かった。
しかも伊勢丹の紙袋がいくつも。
お客様を詮索しちゃいけないとわかっているけどちょっと気になった。

A「こちらの椿の間がｼﾑ様のお部屋になります。荷物はこちらに…っ！」

部屋に入るとﾁｬﾝﾐﾝに抱き締められた。

A「ﾁｬ…ﾁｬﾝﾐﾝ…ｯ！」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ずっと探してた…やっと見つけた…。」

押し返せなかった。
ﾁｬﾝﾐﾝの鼓動が伝わってきて
ただﾎﾞｰｯ…とそのままでいた。

ﾁｬﾝﾐﾝ「のんちゃんは元気？」

ようやく離してくれた。

ﾁｬﾝﾐﾝ「大きくなっただろうな…。あ、その紙袋、全部のんちゃんのお土産(笑)」

え？
この伊勢丹の紙袋全部？

ﾁｬﾝﾐﾝ「あのね！言い訳になるかも知れないけど、ひとつだけにしようと思ったんだよ？店員さんにいろいろ聞いてさっ！どれに決めようか迷っているうちに全部下さい！ってなって…」

別に怒ってないのにお母さんに叱られた子供みたいに私の顔色を見るﾁｬﾝﾐﾝに思わず笑ってしまった。
そんな私の反応にｷｮﾄﾝとするﾁｬﾝﾐﾝ。

ﾁｬﾝﾐﾝ「怒ってないの？」
A「怒ってないわよ。ありがとﾁｬﾝﾐﾝ。のんちゃん喜ぶと思う。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「よかったぁ！俺さ、こんなの迷惑だって突き返されたらどうしようってずっと不安だったんだ！」
A「…だったら自分で渡す？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「え…？会わせてくれるのか？」
A「会わせるも何も…会いに来たんでしょ？こんなにたくさん買ってきて。あのね…女将さんにはﾁｬﾝﾐﾝのこと話してあるの…。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「女将さんに？そっか…だからさっき俺のことｼﾞｯと見てたんだ…。ごめん。迷惑をかけるつもりじゃなかったんだけど…」
A「そんな風に思ってないわ。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ありがと。のんちゃんは？ここにいるの？」
A「旅館の休憩室に。こっちよ…」

ﾁｬﾝﾐﾝを休憩室に連れて行った。