Changmin Love me again ２ (ページ39)

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偉大なる母 side Yunho ＊2/5ラスト追加＊ページ39

ﾕﾉ母「何？たったそれだけのことでｼﾑくんに話さないの？ああ…もう…これだからあんたはﾊﾞｶなのよ。」
ﾕﾉ「だったらどうしろって言うんだよ！」
ﾕﾉ母「どうしろもこうしろもあんたの安っぽい友情でｼﾑくんの人生を決めつけるんじゃないわよ！Aが他の男といるところを見せたくない？傷つけたくない？そんなことあんたが決めることじゃない！ｼﾑくんが決めることよ！」
ﾕﾉ「…。」
ﾕﾉ母「いったいあんたは何しに何度もここに来てるわけ？！ここでただ黙ってあの子たちを見てため息つくしかないの？！ったく！これだから男ってのは！旅館の名前教えなさい。」
ﾕﾉ「え？」
ﾕﾉ母「Aの働いてる旅館の名前！」
ﾕﾉ「せ、せせらぎ旅館。」
ﾕﾉ母「せせらぎ旅館ね…あ、もしもし？せせらぎ旅館ですか？来週の土曜一人予約を入れたいんだけどよろしいかしら？ええ、名前は…ﾁﾝ。沈むと書いてﾁﾝよﾁﾝ。沈ﾏｻﾀﾐ。ﾏｻﾀﾐは片仮名でいいわ。ではよろしくごきげんよう…と。」
ﾕﾉ「母さん…？今のは…。」
ﾕﾉ母「ｼﾑくんの偽名に決まってるじゃない！まさかｼﾑﾁｬﾝﾐﾝで予約出来ないでしょ？Aにﾊﾞﾚちゃう。でも偽名っていってもまるっきりの嘘じゃないわ。ｼﾑくんの名前の読み方を変えただけ。だましてないわ。いい？ｼﾑくんにAのことちゃんと話しなさい。ﾌｪｱに戦わせるの。じゃないとｼﾑくんだけじゃなくﾕﾉ、あなたも一生後悔するわよ？」
ﾕﾉ「母さん…。」

戻ってｼﾑに全てを話した。
Aの居場所を知っていながらずっと隠していた俺を責めることもなく、またﾁｮｷｭﾋｮﾝの存在を知っても取り乱すこともなくｼﾑはただ黙って最後まで聞いていた。

ﾕﾉ「ｼ…ﾑ…？」

沈黙が耐えきれずｼﾑの顔色を伺うように名前を呼ぶと真っ直ぐな目で俺を見た。

ﾁｬﾝﾐﾝ「旅館の番号教えて下さい。」
ﾕﾉ「え？」

思わぬ問いかけに聞き返した。

ﾕﾉ「なんで？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「予約…取り直したいんです。ｼﾑﾁｬﾝﾐﾝで…。」
ﾕﾉ「ｼﾑﾁｬﾝﾐﾝでって…もしAにﾊﾞﾚたら…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「構いません。偽名なんか使わずに正々堂々と会いに行きたいんです。」

ｼﾑの目に迷いはなかった。
ただ真っ直ぐその先にある未来を見ているようだった。