オトナ ページ5
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「ねぇ、起きて」
まだ眠そうに寝返りを打つ彼を揺さぶって、無理やり起きてもらう。
……ついさっき、私はある口実をもとに 彼と付き合う方法を思いついたのだ。
キープしている男は沢山いるけれど、彼らじゃだめだと思った。
私を好きではない、変わった男が欲しかったの。
「……ん、なに……」
「広瀬、お願いがあるの」
「なに……？」
「私の、彼氏になってほしいの」
純情に見せかけるために少し恥じらいながらそういうと、彼は心底驚いたように目を丸くした。
「……な、なんで突然」
「……私の彼氏、DV男なの」
表情が変わる。
「このままだったら、きっと私を探し出して酷いことをするわ」
「……だから、表面上彼氏がいれば、向こうが諦めるってこと？」
ええ。
にっこりと笑って頷くと、広瀬は“男が諦めるまでだからな”と頬をかきながらそう言った。
成立だ。
ありがとうと抱きつくと、彼も男ね。
頬を赤らめて恥ずかしがったわ。
毎日毎日違う男に抱かれ続ける日々も きっと今日で終わる。
私が満足する人が 手に入ったから。
「よろしくね、彼氏さん」
「……恥ずかしいからその呼び方やめろよ」
殆どの主導権は私が握っていた。
彼との初夜も、その日のうちに済ませたわ。
これで、彼とはずっと一緒。
あの男が、私のことを諦めてもね。
この時の私は、本気でそう思っていたの。
……部屋は、彼の隣が空いていたからそこに住むことにした。
彼は201、私は202。
これでいつでも、好きな時に会える。
仕事場も、今の職場に加えて少し離れたパン屋でも一緒に働くことにした。
私は 彼からもっと愛されるように、美容に力を入れる日々が続いた。
一年後に、私達は別れなければならなくなることも知らずに。
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天宮みんく(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます……！励みになります(；＿；) (2018年3月1日 0時) (
レス) id: c59fc0c6df (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 全部読ませてもらいました。とても感動しました！みんくさんのペースでいいのでまた、更新されるのを待ってます！ (2018年2月28日 21時) (レス) id: 2704df8cf2 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりー(プロフ) - 1の時から読んでましたー！更新待ってます！ (2017年11月10日 23時) (レス) id: 86df69332d (このIDを非表示/違反報告)
そのだ(プロフ) - カファット5さん» 貴方は何を思ってこの方を庇っているのですか？ (2017年9月11日 7時) (レス) id: 103f1e7372 (このIDを非表示/違反報告)
americasings(プロフ) - やっぱり民度の低い作者には民度の低い信者が付くんですね。誰とは言わないけど、著作権はどうでもいいとか抜かすあたりみんくさんそっくりですね。あとさっさと釈明したらどうです。またほとぼりが冷めた頃に戻るつもりなんでしょうけど、皆監視してますから。 (2017年9月10日 0時) (レス) id: fbd008e240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天宮みんく
| 作者ホームページ：@Tengu_Mink
作成日時：2017年8月16日 9時
