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オトナ ページ25

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「……人気があるのは果物だけではございません」

藤咲さんの紹介に付け加えるように、ゆっくりと しかし芯のある声で話してゆく。

……この声、どこかで聴いたことがある気がするな。

「……使用しているクロワッサン生地は バターを均一に挟んでおり、それをまた伸ばしては折り畳むことで 生地とバターが多重に薄い層をなしております。

なので 外はサクッと、中はもっちりとした素晴らしいクロワッサンが出来上がるのです」

「なるほど」

「……ウチのパンは、全てにこだわっているので 女性層に留まらず、幅広いお客様に愛されているのですよ」

ちらりと目線を落として、彼は藤咲さんを見た。

雰囲気からして、お二人は恋人同士なのかなと思う。

「……丁寧にありがとうございます。では、これを五つほど」

「ありがとうございます」

会計を済ませて、
軽く頭を下げながら、店をあとにした。

カウンターの奥で 泣きながらかまどの焼き加減を見ていたAに、彼が気付くことは無かった。



日が暮れてゆく。

午前中が忙しかっただけに、やけに時間の流れが早い気がした。

少し肌寒く感じる、秋の風。

もう夏が終わりかけ、日差しは残しながらも枯葉から、空気から、秋の訪れを感じていた。

ピコン

携帯が、メールが来たことを知らせる。
Aちゃんかと思って飛びつくと、それは別の人からのものだった。

なぜ、こんなに意識してしまうのだろう。
この前まで、そんなことは無かったのに。

じわりじわりと侵食されてくる胸の中が恐ろしく感じて、頭を振って追い払った。

「……Aちゃんは、まだ子供だ」

“コドモ”

そう縛っていないと、理性が持ちそうになかった。
日に日に体だけでなく心までも、大人へと近づいてゆくAちゃんに 心臓が音を立てていた。

……でも、彼女は大人になろうと頑張りすぎている。

多分、あのままだと壊れてしまう。
そう 僕の中で感じていた。


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設定タグ:そらる , 伊東歌詞太郎 , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
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そのだ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/hp/gmmnk/ (2017年9月10日 19時) (レス) id: 103f1e7372 (このIDを非表示/違反報告)
ぜんざい大好きマン(プロフ) - ところで、みんくさん今年高校にご入学されたんですね、おめでとうございます。でもそうすると、班クソ書き始めたのって中2の時ってことになりません? (2017年8月17日 22時) (レス) id: dc0cb92ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ぜんざい大好きマン(プロフ) - みんくさん素直に信じてTwitterでおてぃんてぃんランド開園しちゃうとか言ってたのに、カワイソウ。みんくさんの気持ちを弄ぶなんてけしからん奴じゃ。 (2017年8月17日 22時) (レス) id: dc0cb92ab3 (このIDを非表示/違反報告)
天宮みんく(プロフ) - (サブ垢の方で返信したのは間違いです) (2017年8月14日 21時) (レス) id: c59fc0c6df (このIDを非表示/違反報告)
天宮サブ垢(プロフ) - ぜんざい大好きマンさん» なるほど!そうだったんですね笑。確かに二次創作書いてる時点でオチは分かってますし内容や書き方も未熟なのでそう言われても仕方が無いですね^^* (2017年8月14日 21時) (レス) id: f92d1429d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天宮みんく | 作者ホームページ:@Tengu_Mink  
作成日時:2017年8月4日 12時

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