生きてる事が罪なんだ(東京喰種) (ページ2)

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episode２ページ2

ト「だから金木！そこは違うっつってんだろ！このノロマ！！」

金「ご、ごめん、トーカちゃん！！」

店長にここに居ればいいといわれてどれくらい経ったのだろう。
何となくグールの生活にも慣れてきた。
それもこれも、ここのお陰なんだけど…

(なんで僕はこう怒られてばかりなんだろ…)

ト「チンタラしてねーで、早く看板出してこいよ！」

金「う、うん！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

今日のトーカちゃんは機嫌がすこぶる悪い。
店長が言うにはテストの点数が思ったより悪かったらしいけど…

(八つ当たりなのかぁ…)

『今から開店？』

金「あ、はい！」

うわ、背が高くてスらっとしたなんだかモデルさんみたいだな。
顔立ちも優しそうだし、20代前半とか？
同い年にしては大人びてるけど…。

『俺の顔になにかついてる？』

金「あ！すみません。何でもないです！」

人の顔をジロジロ見ちゃダメだよね。

ｶﾗﾗﾝ

金「トーカちゃんお客さんだよ」

ト「いらっしゃ…Aさん！いつ帰ってきたんですか！！」

ん？知り合い？

『ついさっき帰ってきて、久しぶりにここの珈琲が飲みたくて寄ってみたよ

――久しぶり、トーカちゃん』

トーカちゃんが珍しく本当に嬉しそうな笑顔を彼に向けている。
この人は誰なんだろう。

『初めましてだね。俺はA。君の名前は金木くんだよね？よろしく』

金｢え？なんで名前…｣

ｼｰｯ

『トーカちゃんがいつもメールで話してくれてるからね(ﾋｿﾋｿ』

え？トーカちゃんが？それにしても、トーカちゃんと親しくて僕のことも話してるってことはこの人も・・・

『うん、喰種だよ』
金「え！？な、なんで・・・！？」

なんで僕の考えてることが分かったんだ！？
目を見開き一歩後ずさりした僕を見て、クスっと笑う。同じ男なのになんでこうも、綺麗な所作なんだろう。

『だって君、すごい顔に出るんだもん。こりゃトーカちゃんが気に入るはずだね』
ト「Aさん！？こんなやつを気に入るわけが！！」

すごい剣幕で否定の言葉を出すトーカちゃん。
もう僕の心はズタズタです。