【DIABOLIK LOVERS】死んだら転生して(永遠の)幼女になってた【転生トリップ】

永遠の幼女とか笑えねぇぜ『1』 ページ2

痛みなんて感じなかった

なんだか暑い気がした

気づいたら立てなくなっていた

目の前が真っ赤に染まっていった

周りの人が騒いでいるのがボンヤリ聞こえた

(あれ…？私…轢かれた、の…？

あぁ、お母さんに、怒られちゃう…。)

まだ目を開けていたいけれど。

襲いかかってくる眠気に勝てず、私は瞼を閉じた。

それが、どういうことなのかを知っていて。












目が覚めると、白い天井が見えた。


「あれ…？ここ、病院…？」


ふと自分の声に違和感を感じて、適当に「あー」と言ってみる。


(…！？は！？何これ、私の声じゃない…っ！)


「…起きたか。」


混乱している間に、銀髪でコートのようなマントのようなよく分からないものを着た男性がこちらに歩いてきた。


(…あれ？なんか、見覚え…ある…。)


「…あっ……っ！カール、ハインツ…様？」


それは私がよくやっていた、乙女ゲームに出てくる攻略キャラの父親だった。

…正直これだけ言うとショボそうに聞こえるが、めちゃくちゃ大事な人だ。特に二作目辺りから。

(カールハインツ様がいるってことはこれはのくある転生トリップ…？いや、死後に見る夢かも…？そんな話聞いたことはないけど、死後の事なんて誰も分かんないし…。)


「混乱しているようだね。」


「えっ、あっ、はいめっちゃしてます」


カールハインツ様の目が面白そうに細められる。

ｱﾞｱﾞｯ！(歓喜)


(やばいこの人やばい流石美形家族の父親カッコイイやばい！！)


と、語彙力を奪われるほどにカールハインツ様はかっこよかった。

じゃない。


「…あの…ここは何処、ですか。」


いやなんかカールハインツ様が持ってるお屋敷の一つなんでしょうけどね？？？一応ね？？聞いておかないとね？？ね？？(必死)


「…それは場所のことを言っているのかい？それとも…“世界”のことを言っているのかい？」


ファァァァ確定的な事言ってきよったぁぁぁぁぁぁ(白目)


(えっまじトリップ？？やばくね？？やばくね？？)


真面目な顔をしたカールハインツ様が私をじっと見てくる。あっイケメン…。


「…やっぱり、ここ…。ディアラバの世界なんですね…。」


「…そんな名前だったかな？

…まぁ、お前の世界でいうところの乙女ゲーム、というものではあるな。」


真面目な顔から一転、また面白そうに目を細めるカールハインツ様。

最後に、「お前も好きだったんだろう？」と付け足された。

…はずかちい

永遠の幼女とか笑えねぇぜ『2』→←とある元人間の資料

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す