一家に一組、すのーまん。つー!

一日だけ。♪　5/5 ページ25

ねえ、このちっちゃいの誰の? たぶん飴なんだけど。
なんか書いてるよ。文字ちっちゃすぎて私は読めないけど。


ru「何それ」
iw「飴なんて誰か持ち歩いてたっけ」
nb「阿部?」
ab「違うけど……大きくなれる飴?」
sk「大きくなれるって?」
mg「俺たちが食べたらってこと?」
kj「どれくらい大きくなるんやろ」
dt「Aくらい?」
fk「ほんとかよ」


……誰か食べてみれば?


ab「でもどれくらい大きくなるかわかんないし、本当に大きくなるかもわかんないし……」
sk「でもさ、もしAくらい大きくなれるならなりたいよね」
ru「Aちゃんの隣に並べるってことだよね」
dt「デートできるね」


そういうこと? あー、でも1回やってみたいかも。
相手……誰でもいいな。誰とでも楽しそうだよね。
いいよ、本当に大きくなったらしてあげる。


iw「デート……」
nb「……俺食ってみるわ」
mg「いや俺が」
kj「そこは俺やろ」
ab「俺が食うから」
dt「いや、間を取って俺が」
iw「俺が食う」
ru「そこは最年少に譲ってよ!」
fk「いいや最年長に譲れ!!」
sk「その飴は俺のものだぁぁ!!」
ru「くそっ……こうなったら!!」


全員が拳を構える。待て待て、暴力反対……と思ったら違った。


「「「「「「「「「じゃーんけーんぽん!!」」」」」」」」」


……9人でやって決着つくんか。


「「「「「「「「「あーいこーでしょ!!」」」」」」」」」
「「「「「「「「「あーいこーでしょ!!」」」」」」」」」


……つかないな。知ってた。
ちょっと買い物行ってくるわ、その間に何とかして。





私がいない間何があったかは知りません。
が、死闘の結果勝ち上がったのは。大きくなって私を待っていたのは。


fk「よっ」


私より背が高くなったふっかさんでした。

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