習ってないから分からない1 ページ4
「こいつはもう助からない！」
「そんな事ない！！」
さっきからこんな言い合いがずっと続いている
旧アニの辛いシーンジャマイカ……
私はと言うと二人には構わず包帯を取り替えたり水を飲ませてあげたりしている
「なんの騒ぎ？」
ミトさんが様子を見に来る
騒がしくしてごめんなさいと心の中で謝った
「き、キツネグマの子供が弱ってて」
ゴンが事情を説明するとミトさんは苦虫を噛み潰したような顔をした
「こいつはもう助からない！これ以上苦しまないように楽にしてやるんだ！！」
手の形を変えながらキルアがキツネグマの子供に近づき手を振りあげたかと思うとキツネグマの子供の首筋へと手を突っ込もうとした
『ダメだよ！！』
思わずキルアとキツネグマの子供の間に入る
その瞬間ズキッと右の頬が痛かった
『ったぁ……！！』
「A！？」
全員が私の名前を叫ぶ
生暖かいものが頬を伝う
触ってみると真っ赤な液体が流れ出していた
血だと意識すると、通常じゃありえないほどの血が流れているものだから怖くて気が遠くなりゴンが倒れそうになる私を抱きとめる
頬をおさえながらキルアを見るとすごく怯えた顔をしていた
するとミトさんが私の方と同じ方向のキルアの頬を思いっきり打った
「なんでそんな事言うの！！この子は今必死で生きようとしているのよ！！命を大切にしろって習ってこなかったの？！」
すごく苦しそうな顔で悲しそうに言うミトさん
頬も痛かったけれど、それよりもミトさんの言葉と様子に胸が痛かった
ジワッと赤くなる頬を抑えながらキルアは吐き捨てるように言った
「そんなの……教えてくれる人なんていなかった…！！！」
バッと部屋から走って外へ飛び出したキルアを追いかけたかったけどそれよりも先にこの子を助けようと思った
『ゴン、この子に念を送ろう！！』
真剣な顔をして見つめるとゴンはハッと気がついた顔をした
「そうか！！」
2人で念を送るとアレほど手を加えても治らなかった荒い息が穏やかになった
『……や、』
『「やったぁあー！！」』
2人でキツネグマが助かった喜びで抱き合った
よかった、この子を助けられて小さな身体に宿った大きな命をひとつ救うことが出来たのかと思うと胸が暖かかった
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おもち - 今でもずーっと待ってます！！！ (2022年3月18日 23時) (
レス) @page33 id: 1990f79425 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 続き待ってます (2020年10月7日 19時) (レス) id: 40f81e8473 (このIDを非表示/違反報告)
煮物 - ギャグみたいな小説好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月11日 18時) (レス) id: a01bcb1263 (このIDを非表示/違反報告)
小烏@ゆっくり更新中(プロフ) - しゃーぺん@彩さん» コメントありがとうございます！これから少しずつですが更新していきますので、暖かくみまもっていただけたら嬉しいです！！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: d0fd5283a5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - ずっと待ってました(*´∇｀*)更新頑張ってください！ (2020年2月1日 18時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小烏@ゆっくり更新中 | 作成日時：2017年9月21日 7時
