lonely - ひとりじゃないからね (ページ37)

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□ ほんとのことページ37

side*有岡

「おはよう」

涼介「……」

調子どう？なんてベッドの側に腰を下ろすと、必死に目で追いかけてくれる涼介。

有岡「熱測ろっか。……ぎゅーする？」

涼介「…っん」

昨晩から高熱が続き意思疎通も難しい今、抱っこは安心させてやれる最大限のスキンシップで

ぎゅうっ…と抱きしめながら頭を撫でた。

有岡「38度4分か…」

解熱剤を使ってこれだからな、まだ先は長そう

涼介「…はぁ、……ふ…」

有岡「疲れちゃうよなぁ…。」

ただてさえ弱い心臓を必死に動かしてるんだもんね

息切れもするし潤んだ瞳が支えきれなくなった雫を垂らす。

有岡「ごろんしよっか？」

涼介「やぁ、… 泣」

座ってる方が疲れちゃうかな… って思ったけどもう少しこのままの方が良いみたい。

でもなぁ、点滴の指示出てるんだよね…

中島「失礼しまーす。あ、起きてる」

涼介「…ゆーとく、…っ…」

中島「お熱高いねぇ…」

高熱だって聞いて来ちゃった、なんて言う裕翔は夜勤だったからもう帰る時間。

…まぁでも、

涼介「…やぁだ、泣」

中島「また明日来るからね。」

涼介「やぁ、っごほ……ごほっ…」

離れるのは嫌なんだよね〜、…

「まぁたぐずぐずして」

涼介「っ、…」

高木「裕翔は帰るんだって。涼介は点滴して大人しく寝るの」

涼介「…やぁ、泣」

高木「何でそんなに機嫌悪いの笑」

ひょいっ、と高木先生の腕の中へ行った涼介は足をバタバタさせながらいやいやモード全開で。

分かった分かった、なんて宥められているうちに裕翔を見送った

高木「落ち着いた？」

有岡「うとうとしてます… 」

高木「今のうちに点滴入れちゃって」

涼介「…っ、やぁ……」

涼介の扱い方にも慣れてきたこの頃、機嫌や体調が悪い時はすぐに見抜けるようにもなった。

まぁでも、…

涼介「っすん、… 泣」

高木「お茶飲む？泣き疲れたでしょ」

涼介「…ん…っ…」

甘え上手なのは変わってないな。