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藤side2 ページ4

誰もいない喫煙所で煙草をふかす


藤「あのポジションは俺のだったのになぁ…」


なんて


別に嫉妬なんてしない
俺からしたらその相手は渉なだけで
友達なんて少なくていい


別に強がりでもなんでもない
俺からしたら遊び相手がいなくなって少し寂しいなって
そんな考えしかないのだから




別に恋愛感情なんてない





なんて……


病んでる系?気取ってみたりしたけど(笑)


俺だってあんな顔されたらさすがに傷つくんだけどな…


俺に一瞬の興味も示さない無表情な北山
その大きな瞳で俺を映してくれていた昔のようなことなんてもうなくて




――白黒の世界――



君の瞳に映る俺なんて

きっと色なんて何もないのだろうから



北「もういい?」


ため息交じりの一言に
俺の瞳は揺れていなかっただろうか



興味のない振りをしてその場から去ることしかできない



こんなときに俳優業で鍛えた演技が役に立つなんて
頭の隅でそんなことを考えれる自分は大丈夫だなんてーー



一秒でも多くこの瞳に君を映していたかった


そんな考えの前に全然大丈夫じゃないことを思い知らされる

藤side2-2→←北side1-2



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作者名:minimitu | 作成日時:2016年2月14日 5時

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