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｢あ、知念｣
｢なに？｣
｢ここ代わんない？ほら、いのちゃんの横だよ｣
｢純粋に僕のこと構ってくれてるいのちゃんじゃないと嫌｣
｢ワガママ！｣
｢あ〜いのちゃん寝てる｣
｢あ、裕翔頼むっ、代わって！｣
｢ん〜、なんか面倒くさそうだからヤダ！｣
近くを通った知念にあっさり振られ、�睫擇汎�れ替わりで戻って来た裕翔にも断られる。
山田は向こうでゲームしてるから無理だし、あとは薮ちゃん…
｢俺も嫌｣
｢まだ何も言ってないじゃん！｣
｢残ってるの俺だけだもん｣
｢も〜何なの！ひか！！説明！！｣
｢あはは、やっと聞いてきた｣
笑いながら薮ちゃんの横から立ち上がってこっちに来た光くんは、よしよしといのちゃんの頭を撫でると、起こさないようにしながらやっと俺と場所を代わってくれた。
そのまま眠るいのちゃんを暫く眺めた光くんは、満足したのか｢あのね、｣と口を開いた。
｢ちょっと浮気をね、してみようってなったの｣
｢…浮気？｣
｢うん｣
｢全然意味分かんない｣
｢お互いしたことないしこの先する気もないんだけど、されたらどうなるんだろうね〜？って｣
｢しないなら気にしなくていいじゃん！｣
｢ん〜でも気になっちゃって、やってみることにしたの｣
｢なんて傍迷惑な…｣
｢ホントだよ！｣
｢あはは、ごめんって｣
光くんの説明に、それの主な矛先になった薮ちゃんと俺はゲンナリ。
浮気しないなら別にいいじゃん。何でそこで変な好奇心というか、興味持っちゃうかな。
そんで、その相手がメンバーって。
｢相手俺らで意味あったか？｣
｢全然無かった｣
｢だろうね！｣
｢いのちゃんは知らないけど、俺、嫉妬の"し"の字も浮かばないもん｣
｢大ちゃん相手の伊野尾とかほぼいつも通りだったな｣
｢超微笑ましかった。やっぱ可愛いね｣
｢意味無いじゃん！｣
結局俺はいのちゃんにただへばりつかれただけってことじゃん。
どうせ結果なんて分かりきってるんだから、変に俺らを巻き込むの本当にやめてほしい。ろくでもないこと考えたら、大体巻き込まれるの俺だし！
…あれ、でも、
｢光くん｣
｢ん？｣
｢してたかも｣
｢何を？｣
｢嫉妬、いのちゃんしてたかも｣
そういえば、と光くんにそう伝えると、ピタリと動きが止まる。
あれ、と光くんの顔を見ると目を零れ落ちそうなほど開いて固まっていた。
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しろみ(プロフ) - おこげさん» 嬉しいです〜！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！！ (2022年2月1日 23時) (
レス) @page9 id: a728324ea6 (このIDを非表示/違反報告)
おこげ(プロフ) - hkinが大好きなのですが、どのお話も素敵でニコニコしながら読ませて頂きました！素敵なお話をありがとうございます！ (2022年1月29日 18時) (レス) id: ec6c8a8fda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろみ | 作成日時：2021年11月29日 13時
