もぐもぐ27回 ページ28
「！？」
力を入れるのをやめれば当然の事、一期一振の刀は勢い良く落ちてくる
僕は一瞬で刀を換装し、一期一振の刀を受け流す
『ふぅ、焦ったー』
一期一振の手首にチョップをかまし、落ちた刀を持ち上げ、魔力を流す
『ほい』
そして一期一振に返す
そうすると今度は一期一振がその綺麗な飴色の瞳からポロポロと涙を流した
『え！？すっ、すまん！何か嫌なことしてしまったか！？』
手首にチョップかましたこと？白羽取りしたから？えっ？ちょっ、どうしたらいいの
「っ！……貴方の霊力は、こんなにも暖かいのですね……」
『えと……その、あんまり無理しないでな……兄にだって甘えたいときあるだろうし……たまには我慢しない方がいいんじゃない？……違ったらごめ……ん？』
僕が喋っている途中で、一期一振は抱き付いてきた
勿論僕の方が身長が低いので←(159cm)
当然窒息する
『っ、一期、息が……』
しかし一期一振は泣いていて聞こえないようだった
いつの間にか国広達も部屋に居ない
「っ、ずっと……主に、性処理の相手にされて……しないと弟たちがっ、折られてしまうから……でも、主の……霊力は、冷たく……気持ちの良いものではなくて……」
すすり泣く声と小さな話し声
それが独り言なのか話しているのかは分からないけど
『……嫌だったんだね、辛かったんだね……でも大切な弟たちは自分しか守れないから、ずっと我慢してたんだね……偉かったね』
一期一振は崩れるように立て膝になり、それに合われて僕も立て膝になる
『僕もその経験あるから分かるよ、弱い子達を守るには、自分がやらなきゃって……だって自分が無理してでも守りたかったんだもん』
一期一振はコクコクと頷く
『もう、大丈夫だよ……もう君を縛る主は居ない、もう無理しなくていいんだ、良く頑張ったんだもの、もういいんだよ……お疲れ様』
僕はコスモスの魔法のマクラ・カムラの弱小番(安眠効果があるくらい)で一期一振を少しずつ、自然な睡魔のように眠らせる
『今はゆっくりお休み』
一期一振を膝に乗せる
『_____________』
子守唄のつもりで、口ずさむように言葉の無い歌を歌う
一期一振の寝息だけが部屋に響く
もう、大丈夫だよ
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月明かりと紅色(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます！そして遅れて大変申し訳ございませんでした！バッカスですね？あの酔っぱらいの……成る程……分かりました、頑張ってまずネタを考えます！←追々書ければいいなと思います、これからもこ小説&続編をよろしくお願いします！ (2018年9月5日 2時) (
レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - フェアリーテイルのバッカスの小説も書いて欲しいです バッカス大好きなんで (2018年8月6日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 天ノ弱な月猫さん» コメントありがとうございます！応援してくださるなんて嬉しいです！これからも頑張ります！ (2018年6月12日 11時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年6月12日 8時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ミリアさん» ご希望に答えられていて私もよかったです！ (2018年6月5日 19時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年5月11日 2時
