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もぐもぐ14回 ページ15

『……んむ、ふわぁ……なんか重っ……え』

Aは暖かさと自分に掛かる重さに目が覚めた

重いのもその筈、Aの上には五匹の虎が丸まって乗っているから

『虎?……セイバー、誰の虎だ?』

まぁ多分五虎退ちゃんのだな

……動けないんだが


『おい、虎……避けて』

トントンと背中を叩いてみる

「クァ……グルル」

『おはよう虎達、僕は君達の飼い主じゃないぞ』

虎は僕の手にすり寄ってくる

『……可愛い』

可愛い虎を撫で、立ち上がる


『さて、お前達の主が心配してるぞ……帰ろう』


虎達を抱きかかえ、離れから出る


『……粟田口の部屋はどこだ』

立ち止まり、キョロキョロと辺りを見回すが到底分かるわけもない


その時虎が一匹腕から下り、僕の裾を引っ張り、歩き出す

『うおっ、危ないだろ……わかった付いていくから、止めてくれ』


虎はトコトコ先に歩いていく







虎に付いていく事数分

閉じられ、あからさまに封印の札が貼られている襖の前に来た


『ここか?』

虎は襖をガリガリと爪で掻く

『ここだね』


襖に手を伸ばすと


バチッ!


手に痛みが走り、反射で手を離す


『……ええっと確か結界とか言ったか』


虎の様子を見るに、審神者に開けれぬよう細工してあるのだろう


『まぁ僕には悪喰が居る』


僕は右手を上に、左手を下に

そして、その上下の手を合わせる


ガリッと噛む音と共に、結界が消える



『これで入れるな』


僕は襖をゆっくりと開ける



そこには……


『っ!……どこまで最低なんだ、あの女……』




目の前に広がるのは、沢山の折れた刀


血にまみれ、傷付き倒れている刀





Aは自分の手を爪が食い込み、血が出るほど握りしめた


静かな怒りと殺気と悲しみが入り交じり、魔力となって放出された




『もう、大丈夫だから』




Aはゆっくりと足を踏み入れた

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月明かりと紅色(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます!そして遅れて大変申し訳ございませんでした!バッカスですね?あの酔っぱらいの……成る程……分かりました、頑張ってまずネタを考えます!←追々書ければいいなと思います、これからもこ小説&続編をよろしくお願いします! (2018年9月5日 2時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - フェアリーテイルのバッカスの小説も書いて欲しいです バッカス大好きなんで (2018年8月6日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 天ノ弱な月猫さん» コメントありがとうございます!応援してくださるなんて嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年6月12日 11時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年6月12日 8時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ミリアさん» ご希望に答えられていて私もよかったです! (2018年6月5日 19時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2018年5月11日 2時

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