もぐもぐ13回 ページ14
『……やることない、静かだね』
フェアリーテイルにいた頃は喧嘩や仕事なんかでいっぱいいっぱいだったし、何時でもドンチャン騒ぎ
懐かしいなぁ
『寝よ、こんのすけは抱き枕ね』
「えっ、ちょ、審神者様?!」
『その審神者ってヤダ、Aね』
布団をさっさと引き、こんのすけを抱き、目を閉じる
自慢じゃないが寝付きはいい方で
あっという間に眠りについた
こんのすけは当たり前に眠れないのだが
「く、苦しい……」
その時、ガタッと天井から音がして、こんのすけはそちらを見る
淡い光に反射して、キラリと光るアレは……
「かっ刀!?A様!起きてください!」
『んむ……Zzz』
「このままじゃ殺られちゃいます!おい!起きろよ!」←
「……死んでよ」
天井から刀はA目掛けて落ちてくる
こんのすけはもう駄目だ!と目を瞑る
しかし、気持ちの悪い音も声も聞こえない
ソッと目を開けると
「ちょっ、離して」
『……んんぅ?あれ?』
天井から落ちてきた刀は何故か壁に深く刺さっており、その刀の持ち主、小夜左文字は何故かAに抱き締められていた
『……?……君、小夜左文字?』
寝ぼけ眼でAは喋りかける
『寝込みを襲いに来たの……?小夜ちゃん可愛いね』
……話が全く噛み合ってない
『ボク、可愛いもの好きだよ……あれ、小夜左文字?』
やっとAは覚醒したらしい
『あぁ、殺しに来たの』
「……兄様方を折った人間は僕たちには要らない」
『……君の家族もあの女は折ったんだ、へぇ……もっときつめにいたぶれば良かった』
『僕は折ったりなんてしたくないよ、家族がバラバラになるのは悲しいことだから……』
「……貴方も、大切な人を失ったことがあるの?」
『……そうだね、失ったことも傷つけられたこともあるよ』
『自分はどれだけ傷ついてもいいのに、皆はそんな僕を守ろうとするんだ、家族だから』
そしてAは悲しそうな顔で小夜の頭を撫でた
『誰も失いたくなんてない、僕はこれ以上神様が悲しい思いをさせない為にもここに来たんだ』
壁に刺さった短刀を抜き、魔力を流し渡す
「……ありがとう」
『別に、今度は君のお兄さん達も連れてきてね、直すから』
小夜はコクリと頷き、離れを去っていった
『……二度寝しよ』←
Aはもう一度こんのすけを抱き、眠った
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月明かりと紅色(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます!そして遅れて大変申し訳ございませんでした!バッカスですね?あの酔っぱらいの……成る程……分かりました、頑張ってまずネタを考えます!←追々書ければいいなと思います、これからもこ小説&続編をよろしくお願いします! (2018年9月5日 2時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - フェアリーテイルのバッカスの小説も書いて欲しいです バッカス大好きなんで (2018年8月6日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 天ノ弱な月猫さん» コメントありがとうございます!応援してくださるなんて嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年6月12日 11時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年6月12日 8時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ミリアさん» ご希望に答えられていて私もよかったです! (2018年6月5日 19時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2018年5月11日 2時