クライ審神者~ぱーと１~【刀剣乱舞】【FAIRY TAIL】

もぐもぐ10回 ページ11

刀剣男士達は僕に驚いている

まぁ男が女になったしね


『改めて自己紹介……A・ダイラー、18歳、女、魔導師……魔導師は謂わば魔法使いみたいなもの』

魔法使いの言葉で、一瞬短刀達が目を輝かせた

『ここの新たな審神者になる』

その言葉で男士達の殺気が伝わる




その時



ヒュッ

風を切る音と共に短刀が向かってくる



ぐちゅ

そんな気持ち悪い感覚と共に僕のお腹に短刀が刺さる


「死にたくなかったら出ていけ、ここに審神者は要らねぇ」

短刀、粟田口派、薬研藤四郎

『死にたくない、でも出ていかない』


短刀をお腹から引き抜き、シェリアの滅神魔法で傷を回復させる

そして薬研の短刀に触れ、魔力……否、霊力を流す


魔力は霊力とほぼ同じものらしい


ボロボロだった刀と薬研はあっという間に傷一つ無くなった


そして風で短刀を運び、渡す




『別に人間不振の神様に馴れ合う気は無いし、神様を従わせる気もない、殺したいなら殺しに来ればいい』

『返り討ちにしてあげるから』


その瞬間、三日月と、太刀、鶴丸国永が切りかかってくる

それを氷の盾で防ぐ



しかし強度が少し弱かったのか、割れた


『痛いのは、誰だって嫌だよ』


刀にソッと触れ、霊力を流す


拒否されないのかと思うが何せ魔力だから、拒否とかないらしい


ばっと後ろに下がる


それを見た三日月と鶴丸は妖艶に笑った


その直後、背中に痛みが走る


「……っでていってください！」

三条派の短刀、今剣


少し手が震えてる


『大丈夫、でも出ていかない』

手を伸ばし、ソッと撫でながら魔力を流す


しかし、背中がぱっくりいった

服が……



「っ！おい……その傷……」

薬研が顔を歪めながら言う、他の男士もそうだ


『……仲間を、家族を守った勲章』

僕の背中は切り傷や痣、爛れてしまった皮膚、少し腫れ上がっている場所、貫かれたような後等々

昔、勲章だといったら怒られたことがあった


「なんだよそれ……お前女だろ？！」

鶴丸が言う

『……昔、同じことを言った人がいた』

懐かしくて、少し頬が緩んだ


『……別に、もう治らないし』

普段使わない表情筋使うと疲れる


……空気おも、皆黙りこくった


『じゃあ、バイバイ……離れに居るから』



男士達に手を振り、僕は離れに向かう





……これお気に入りの服なのに……

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