【刀剣乱舞】少女は___。

少女は___4話に。 ページ6

それからというもの、少女は小狐丸の膝の上に座っていた

何故なら、少女は何度も小狐丸の膝に乗っては下ろされる、その度に膝に乗り直す、を繰り返し

小狐丸が先に折れたからだった

よって少女は機嫌よく小狐丸の膝の上に座っているのであった


そして先ほど少女が『私の髪も解かしてよ』と言った為、小狐丸は渋々髪に櫛を通していた







「小娘、帰れ」


髪を解かし終わった途端に小狐丸は厳しい口調で言った


『……でも、小狐丸お兄さん』

「なんじゃ？私が可哀想、等と抜かすつもりか？」

『ううん、私……帰るお家ないよ？』


その台詞に小狐丸はピクリと反応する


「なんじゃと？」

『私、この前お家を追い出されたの……ううん、お家が燃えちゃって……？あれ？全員殺された？……あれぇ？』

『可笑しいな？えっとえっと……』


うーんと頭を抱える少女の頭に、ポンッと大きな手が乗る


『小狐丸お兄さん……？』

「分からんのなら良い」


小狐丸は少女の頭をわしゃわしゃと撫でた


『小狐丸お兄さん！髪がぐしゃぐしゃになっちゃったよ！？もう一回解かして！』


そして少女はまた膝の上に乗り、髪を解かされていた

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