少女は___43話に。 ページ46
『ここならゆっくり話せるね……さぁどうぞ？』
少女達が訪れたのは、小狐丸と少女が初めて出会った一室だった
いつもより大人びた笑顔の少女に向き合うように、固い表情の小狐丸が目をそらし座る
「A……お主はあの時、確かに脈が止まっておった……だが」
『うん、生きてるよ……それが何でか知りたいんだよね？』
当初のように全てを見透かされたような瞳は、相も変わらず小狐丸に恐怖を感じさせた
しかし手を握り直し、今度はきちんと目を会わせた
『……その問に答えるには、少し昔話をしないといけないの』
「昔話？」
『そう……ある女の子の昔話』
『
昔、昔……真っ白な少女が産まれました。少女の変わっている容姿は皆から蔑まれ、恐れられ、狙われました。
少女の両親ですら、彼女に怯え、守ってなどくれません……しかし少女は自衛の術など持っていないのです。
人売りは常に少女を狙います。何度も何度も何度も。
少女の周りの大人は村に起こる災厄を全て彼女の所為にし、傷をつけ、殺しました。
しかし少女は死ぬことはありませんでした、何度も何度も何度も何度も殺されては生き返る。
そんなある日、正真正銘の悲劇は起きたのです。
村人が次々と倒れていくではありませんか、人の転がる道の先には、黒い"ナニカ"を従えた少女が居ました。
村人は少女に命乞いします……しかし少女は言うのです。
『私のことは殺したくせに』
と、"ナニカ"は人々を襲い、食らい付くします……そして何もかも消えた村に少女はポツリと立って涙を流しました。
それから数年後、あるこの世の物とは思えない術を扱う術師が現れ、少女に言うのです。
「その力は人の負の念に引き寄せられた悪しき霊達だ、君の内に眠る力を欲している」
その術師は少女に呪いを掛けました。
その悪しき霊の手渡したものを食せば、たちまち少女も悪しき者になってしまう呪いです。
少女は去ろうとする術師の後を追います、自衛の術を学ぶために。
少女はすくすくと育っていきます……人間とは思えないような速度で。
少女が女性となった頃、町人に自身が悪しき霊を従えていることがバレてしまいました。
町人は術師の居ない所を見計らい、彼女に「忌み子鬼の子悲哀の子」と名付け、火炙りにしました。
……そして帰ってきた術師は涙を流します、しかしその晩、術師の枕元には真っ白な赤子がポツリと置かれていました。
』
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月明かりと紅色(プロフ) - 央花さん» コメントありがとうございます！青タンって以外と言われてるんですね、勉強になります！ (2019年3月25日 10時) (
レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 青タンは 大阪でも言いますよ！！ (2019年3月25日 8時) (レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ……なんかhit数がヤバい、え、嬉しいです (2018年12月28日 22時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - さか(´×`)さん» コスプレですか！？いいなぁ、私もコスプレにちょこーと興味があるのですが、なかなか……お話しできて楽しかったです！また機会があればお話しましょうね！これからも是非少女は___。を見てくださるととっても嬉しいです！ (2018年10月15日 17時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
さか(´×`) - 脇差しは私は持ってないので羨ましいです…打刀はｺｽﾌﾟﾚ様に清光と他4振りありますよ。またお話しましょうね?41話見ました！面白かったです!! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 1a9e06e98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年7月29日 12時
