憧れ__longing__ ページ4
「おい泣き虫ジョルノ!」
「……」
「なまいきにむししてんじゃあねぇ!」
「うわっ!」
___学年も上がって、彼らのイジメは益々エスカレートしていった
僕は毎日のように繰り返されるイジメに、心はボロボロになっていた___
「ニホンジンはさっさと帰れよ!」
「うっ……」
『ちょっと!止めてよ!』
__その声はいつも僕を守ってくれた__
『そうやって1人に大勢でたかってイジメてサイテー!』
「Aはだまってろよ!」
『そうやって大勢で集まってないとジョルノ1人にすら声かけられないんだ、この弱虫!』
「うっせーな!何だってAはジョルノの肩ばっか持つんだよ!」
『ジョルノはお友達だもの!ジョルノ立って!行こう!』
__僕の手を引いて走る君の背中が本当に大きく見えて
憧れ、だったんだ
それと同時に情けなくも感じていたんだけどね__
『ジョルノ!お小遣い貰ったから、ジェラート食べようよ!』
「え、でもAが貰ったものじゃ……」
『いいのいいの!私ジョルノとジェラート食べたいし!』
__君と一緒にいるこの時だけが僕の唯一の至福で
そして間違いなく君は僕の初恋だったんだ__
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作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2019年3月17日 2時