【キメツ学園】琥珀色の花束。【煉獄杏寿郎】

綺麗な太刀筋 ページ10

時間は流れる、あっという間に___

何て事はなく……やけに濃い教員とやけに濃い生徒の溢れるこの学園の日常は最早日常じゃなくなっているため1日1日が濃すぎる……？否これが本当の日常……？

(※彼女は今、大変混乱しています)


『しのぶさん！駅前の美味しい喫茶店高体連後にでも行きません？』

「いいですね、高体連が終わったら行きましょうか」


あの日以来しのぶさんとは仲良くさせてもらっている、知り合いのいないこの地でしのぶさんは初めて出来たお友達だもの

どうやらしのぶさんは薬学研究部とフェンシング部を掛け持ちしているらしい、私は前の学校から引き続き剣道部だが

剣道部には錆兎くんと言う中等部の子と仲良くしてる、彼は結構強くて見所のある子

近々中体連と高体連が行われる、私達3年生には最後の高体連だから皆気合いが入っている


『しのぶさん、部活頑張ってくださいね』

「Aさんも」


しのぶさんと別れ私は剣道部へ向かう



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「「『「「ありがとうございました！！」」』」」


今日の練習も終わり、ぞろぞろと皆帰り支度を始める中錆兎くんが「手合わせしないか」と申し出てくれたので二つ返事で引き受けた

互いに礼を交わし、竹刀を構える……錆兎くんは時々良く分からない動きをする、見たところ沢山息を吸ってから行うのは分かっている

でも隙がない訳じゃない、そこを狙っていけばっ！


『めーん！！』

「っ！……負けました」


お互い竹刀を下ろし、面を取る


『ふふ、また私の勝ち』

「本当にA先輩の太刀筋は綺麗ですね」


その後錆兎くんと軽くお喋りをして、錆兎くんは帰っていった、体育館には私だけが残り私は素振りを始めた

ふと、がらがらと音を立て体育館の扉が開いた

刀の構え→←まさかね？

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