【キメツ学園】琥珀色の花束。【煉獄杏寿郎】

予兆 ページ5

両親が死んだのが3ヶ月前、キメツ町の親戚に引き取られることが決まって2ヶ月

漸く調子の戻った私はキメツ町の中高一貫校に転入することが決まった

転入試験や転入手続きは案外スムーズに行われ、私の元には既に制服が届けられていた


『おば様、どうでしょうか……？』

「あらまぁ凄く似合ってるわよぉ」


引き取ってくれたおば様と共に私は学園に向かう、所謂前日登校と言うやつでおば様は手続き、私は校内や仕組みなどの説明を受けることになっている

その為には職員室に向かうことが必須なのだか当選分かる筈もなく……部活動で登校していると思われる生徒の１人に声をかけた


『あのすみません、職員室ってどこですか？』

「え、あ……A、さん……？」


女生徒の方は私を見ると驚いたのか目を見開き、私の名をボソリと呟いた

……何故私の名を知っているの？


『？……あの』

「あ、職員室ですか？えと、それならこっちの廊下の突き当たりをを右に……」

『そうですか、ありがとうございます！……胡蝶さん？』


彼女の胸元の名札を見てそう告げる、そうすると彼女はまた目を見開き、今度は少し悲しそうな嬉しそうな……複雑な顔をした


「しのぶです、胡蝶しのぶ……どうかそう呼んでください……」

『いいんですか？よろしくお願いしますね、しのぶさん！』


しのぶさんに再度お礼を告げ、教えられた通り職員室の道のりを歩く

胡蝶しのぶ……どこかで聞いたような響きな気がする

動悸→←不可思議の夢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す