【キメツ学園】琥珀色の花束。【煉獄杏寿郎】

弟子と弟子 ページ23

「も〜龍さんゆうたよね「しばいたりせーへん」って、ほんまあかんよAさん危険な目に合って欲しくないねん、ほんま堪忍な」

「っ直……てめぇ！」

「怒らんといて？オレ手加減苦手でほんまに瞬殺してまうかもしれんし」


Aさんを誘拐した犯人達が仲間割れを起こした、直と言う男はどうやらAさんを知っているらしい……もしや彼が"あの"兄弟子なのか？

Aさんから聞いたことがある、自身の死んでしまった継子の話を……彼も前世を覚えているのか


「あ〜……あんた、レンゴク？」

「嗚呼、そうだ」

「堪忍な、信じられへんかもやけど、オレAさん傷付ける気はこれっぽっちもないねん、龍さんはあんたを誘き寄せるためにAさん拐えゆうたけど……あほくさ、こーんなへたれ慕ってもなんも得ないやん」


兄弟子はAさんを横抱きにすると扉に向かって歩く、そんな兄弟子に朱堂が声を荒げた


「ふざけんじゃねぇよてめぇ！俺を裏切る気か！」

「裏切る？ははっなわけ、元々仲間でも何でもあらへんよ〜」


そう吐き捨て歩く兄弟子の前に数十人は越える不良が俺も含め周りを囲った、それでも兄弟子は笑みを崩さない


「裏切るんなら容赦しねぇよ、直」

「あれ、仲間やないゆうたのに聞こえてへんの？」


そのまま朱堂の「やれ」の合図で一気に襲いかかってくる、なんとか交戦するも如何せん数が多い、兄弟子はAさんを守りながら、余計厳しいのでは無いだろうか


「兄弟子殿！助太刀しよう！」

「んえ？オレ弟弟子居るん？」


兄弟子殿は模擬刀で、俺は素手で交戦するが数の前ではいくら強かろうと苦戦はする

そんな中、琥珀が日光に当たり煌めいた


《宝石の呼吸 拾ノ型 天然石・黄》


琥珀が、黒髪と共に舞う


「A、さん」


金色に輝く刀身が鞘に戻った頃、数十いた敵は１人残らず地に伏していた


*********

宝石の呼吸

拾ノ型 天然石・黄
・自身の力を何倍にも跳ね上がらせる技、それにより目にも止まらない速さで動くことも鬼の硬い頚を切ることも可能になる
・刀は金色に輝く

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