第四章「敵の悪友」 ページ2
「知り合いですか！？」
宇宙服を着たヒーローが私に聞いてきた……待ってくれ今混乱しているんだ
遠くに居るジュダルはニコニコと人懐っこく笑いブンブンと手を振ってきている
『あ、あぁ……知り合いと言うか悪友と言うか……』
かなり混乱しているらしく、珍しくどもる私を置いて話は進む
相澤殿が的確に生徒やヒーローに指示を出す、そして1人で敵の中に飛び込んでいった
冷静を取り戻し、せめてもう1人……この生徒の中で一番強いであろう私も加勢しようと動こうとするも隣の焦凍に腕を引かれ出口に向かった
そしてまた悪人の匂いが鼻を掠めた
『待て！』
声を上げても遅く、目の前には黒い霧のような個性を使う敵が現れた
敵は呑気にも自身等の目的をペラペラと喋り終えると行動を起こそうとしたその一瞬___爆豪とツンツン頭が前に出て霧を攻撃する
『下がれ！敵の力量も計れないのか貴様らは！』
「ダメだどきなさい二人とも！」
私とヒーローが動くも遅く……敵の霧が私達を覆った、筈だった
しかし私の体は中に浮き、彼等を見下ろす形になっている
「おいおいあぶねーな！Aに手ぇ出そうとすんなよ！」
『ジュダル！』
ジュダルは私にニッコリと笑いかけると相澤殿が戦っている直ぐ側に下ろされる
『おい、ジュダル！何でお前がここに……わっ』
「会いたかったぜA！この世界良く分かんねーし、白龍みたく戦う気のあるやつ居ねぇーし！」
ジュダルは私を抱き締め興奮したように言う、いや興奮しているけれども……
『っ！何故ここに居るんだジュダル、お前も死んだのか！？』
「おう、お前の知ってるヤツは大抵死んでるぜ」
『紅炎様は！？紅明様は！？紅覇様は！？紅玉様は！？』
「う、おえっ……ゆするの……やめ……うえっ」
『っと、すまない』
「紅炎も紅明も紅覇も年取って死んだぜ、ババァは知らねぇけど」
『そうか……所で何故ジュダルがここに？』
「死んで気が付いたらここにいたんだよ、そんで白龍達探してたら敵連合とかに勧誘されて面白そうだから着いてきたらAと会った」
私以外に初めてあの世を感じることが出来る人が居ることがとてつもなく嬉しかった
誰にも告げられなかった自分を、誰も知らなかった未来を彼は教えてくれた
『……お前は、本当にいい悪友だよ』
とはいえ彼は今敵側に、私はヒーロー側に居る
『ジュダル……お前はどうするつもりだ』
私は静かに問うた
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真昼 - 更新頑張って下さい！ ずっと待っています！ (2022年3月10日 15時) (
レス) @page15 id: a5d21eaed1 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - あんこさん» 優しいコメントありがとうございます！マギ好きな人少なくて……本当、見てくれてありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！ (2019年7月8日 0時) (レス) id: ce1b07ed69 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - めっっちゃ好きです！マギもヒロアカもどっちも好きなのですごく読むのが楽しかったです。もっと早くこの作品を知りたかった…！更新、無理のない程度に頑張ってください！ (2019年7月7日 19時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 天野 蛙さん» コメントありがとうございます！褒められるのって照れますね……(*´∀｀*)ﾎﾟｯ、応援に応えられるよう頑張ります！ (2019年6月30日 13時) (レス) id: ce1b07ed69 (このIDを非表示/違反報告)
天野 蛙 - 続編おめでとうございます！お話の展開や書き方がすっごい好きです！勿論、夢主ちゃんも格好良くて好きです。応援してます！ (2019年6月29日 22時) (レス) id: 45fc51b9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2019年6月25日 11時
