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第2話 ページ4

冷たい目をしながら、少年は赤いカーペットが敷かれた廊下を歩く

その直ぐ後ろを(執事)が付いて歩く





少年が不意にピタリと足を止める

その頬を冷や汗が一撫でした




「A?」

『何ですか?お母様』




少年の目線の先にはローズレッドのドレスを身にまとった女が立っていた

少年の母親である



「学校の方はどうかしら?」

『ええ、充実しております』



少年は張り付けた、笑顔のお手本の用な笑顔で答えた



「そう、それは良かったわ……貴方は大事な御門の跡取りなのだから……」



母親は少年の頬を人差し指でツツッーと撫でる

少年は、尚も笑顔を絶やさない



『お母様、僕お勉強がありますので……失礼させていただきます』



少年はペコリと綺麗なお辞儀をし、母親の横を通り過ぎる

その時霞めた母親の臭いに

少年は初めて顔を一瞬歪めた


そして振り返ることなく廊下を歩いた







バタン

音を立て、扉を閉じると少年はベッドに倒れ込んだ

ベッドはふかふかで

倒れた少年を包み込んだ




『……はぁ』



少年は小脇差を手に取り

抱き締め、丸くなった


そして瞳を瞑った

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Momo_Tarou(プロフ) - 面白すぎます!!更新がとっても楽しみです!!頑張ってください!! (2020年1月17日 21時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 愛梨沙さん» コメントありがとうございます!なんとか頑張ります! (2019年10月6日 16時) (レス) id: ce1b07ed69 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます (2019年10月6日 16時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - まゆさん» 優しいコメントありがとうございます!頑張ります!なんとか完結できるよう頑張ります!もう本当に、コメントありがとうございました! (2019年8月5日 22時) (レス) id: ce1b07ed69 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年8月5日 21時) (レス) id: f826ed1a12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2018年9月27日 23時

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