クライ審神者~ぱーと２~【刀剣乱舞】【FAIRY TAIL】 (ページ18)

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もぐもぐ59回ページ18

僕の目線にあるのは一度も訪れたことのない2階に続く階段

こっちから感じる……

「大将、そっちは物置みたいな所だぞ？」

『……成る程、うん、こっちであってる』

僕は埃の積もった階段を一歩一歩登る

足に埃が着くが気にしている場合ではない

最後の階段を登り終え、2階を見回す

暗い、窓は黒い布で仕切られているがその隙間から入る日の光でなんとか周りが見えている

埃が日に当てられキラキラと光る

静かで幻想的で、どこか不気味なのは

ここが本丸だからだろうか

『……ケホッ、コホッ……埃が酷い』

「だから言ったろ？帰ろう」

そんな薬研を無視し、僕は足を運ぶ

きっと一番奥だ、誰にも見られたくないなら尚更

一番奥、微かな光しか届かない場所

その部屋の襖には、夥しい程の札が貼られている

そしてどれもこれも血で殴り書きのように書かれている

その襖に

ゆっくりと手を伸ばす

草臥れた札はバチっという音とチリッとした痛みを感じたが、すぐにチリのように消えた

どうやら効果は、術者は死にほぼ切れたようだ

「……ここは」

『薬研、貞と国広、小夜を連れてきて……』

薬研は何かを感じ取ったのか、背を向けかけていく

僕は襖を開いた