12話の旦那様 ページ17
「はぁ……はぁ……Aはつよすぎます！」
地面に手を付き、息切れする短刀達
結果から言うと俺達が全員捕まえた
「Aさん凄いね！あっという間に皆捕まえちゃって！僕はほとんどなにもしなかったのに！」
『いや？乱もちゃんと捕まえてくれただろ？』
縁側に座り、見ていた薬研が近づき言う
「すげぇな……Aの兄さん」
『そんなことは無いぞ？足跡とか、風に乗って聞こえる足音や息、声……後は微かに気配とか、そう言うので見付けたんだ』
そう言うと、ワッと短刀が集まってくる
「凄いな！俺にも教えてくれよ！」
赤髪の子が言う
『あぁ、いいぞ』
そう答えるとさっきまで気まずそうだった粟田口の子も「俺にも！」「僕にも！」と寄ってくる
『分かった分かった！じゃあ先ずは基本から_______』
短刀達に教え、それを踏まえてオニゴトをしていると
「A殿！」
愛しい妻の声
『どうした？一期』
自然に笑みを浮かべる
粟田口派の短刀達は現れた一期に「いち兄！」と飛び付いた
「弟達と遊んで下さっていたのですね、ありがとうございます」
『いや、俺も楽しかった』
「ふふっ、それはよかった」
一期の笑みは好きだ、こう……心臓がキュウ、となって、ブワァって来る
きっと愛しさなのだろう
俺は一期の頬にちゅっ、と唇を落とす
一期は頬を染め、口付けされた頬を押さえる
「っ〜！A殿の阿房っ！」
プイッとソッポを向いてしまう一期
その行動一つ一つが俺を焦らしてるんだがなぁ……
『拗ねないでくれ……すまない、俺が悪かった、もう手は出さないよ』
両手を上げ、一期から5歩程離れる
暫くはこの距離を意識しよう
え？意地悪だけど？←
『うーむ、一期に近付いてもいかんからなぁ、薬研、書物は何かあるか？』
「あぁ、面白い本をこの前大将に買って貰ってな、俺はもう読み終わっているから貸すぞ？」
『なら借りていいか？』
「おう、俺の部屋にあるんだ、取ってくる」
『いや、俺も行こう、頼んでいるのに薬研だけに行かせるのは忍びない』
「分かった、じゃあ付いてこい」
俺は薬研の後を追う
「また遊びましょうね！」
と声をかけてくる今剣殿に手を振り『また遊ぼう』と声をかけておく
一期が少し嫉妬を帯びた瞳が向けられてるのに俺は勿論、薬研も気付いていた
「Aの兄さんも悪い奴だなぁ」
『可愛いだろう？苛めたくなる』
薬研はやれやれ、と息を吐いた
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シア - 初めまして。いち兄可愛すぎます。エロは読みたいのです。続き楽しみにしてます。 (2020年12月16日 23時) (
レス) id: 5724e2c09d (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！幼児化のネタ、是非書かせてください！大好きって言ってくださりありがとうございます、これからも見てくださると嬉しいです！ (2018年11月19日 13時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
あい - いち兄可愛いです！！この小説大好きです！夢主に幼児化させて見たらどうなるんでしょう？よろしければやってみてください！ (2018年11月19日 11時) (レス) id: 605415a873 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - るかさん» コメントありがとうございます！いち兄の２振目のお話は粟田口loveさんという方からネタ提供していただきました！しかし書いたものの中々展開が浮かばんのです……困ったなぁ……これからも見ていただけると嬉しいです！本丸の皆で泣いて喜びます← (2018年9月27日 2時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
るか - 一気読みさせていただきました！！まさかの2振り目のいち兄登場に続きがとても気になっています！更新楽しみに待っています！！ (2018年9月27日 2時) (レス) id: c18bbc81c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年5月25日 3時
