lonely - 番外編 (ページ7)

今日:7 hit、昨日:20 hit、合計:84,508 hit

・ページ7

side*高木

深い眠りに着いてしまうと次呼ばれた時に気付いてやれないかも…なんて心配になりその後数十分見守り

目尻に残った涙を拭い熱を測り直してから意識を手放した。

・

・

伊「おはよ」

高「…ん、涼介は？」

伊「まだ寝てる。相当体力使ったんじゃない」

朝一番は伊野尾くんだった

珍しいな、昼過ぎまで寝てることもあるのに。

高「今日はのんびり日和じゃん」

伊「天気悪いしね、」

額に手を触れると数時間前よりほんのり温かさが増していて、やっぱり大人しくさせておく日だな… なんて

伊「大ちゃん来るらしいよ」

高「急だな」

伊「心配だからってさ」

有岡くんの顔見たらゲームするって聞かないだろうな。

少しでも元気になってくれれば良いけど

涼「……っ、」

高「起きた？身体しんどくない？」

涼「…だいじょぶ……」

伊「ふふ、ソファ行こっか。お布団持っておいで」

大丈夫… とは言うものの、顔は赤いし喋り方もとろんとしていて覇気がない

寝起きなのもあるだろうけどふわふわした意識と戦っている様だった。

涼「ん、だぃちゃん…」

伊「もう来るって？」

涼「…うん」

"もう来る" というより "もう来た" が正しいだろ

玄関前に来てから連絡をして来たのかその直後にインターホンがなり、開けに行った伊野尾くんを見てびっくりする涼介

突然大きな音がしたりすると縮こまっちゃうんだよな、

有「どうもさん」

涼「…ごきげんよう。じゃないの」

有「２パターンあんの」

会って早々何の話だ。

伊「涼介さんこれ貼っとき。お熱も測っといてね」

涼「…ん、あとでやる」

有「あとっていつだよ笑」

涼「だいちゃんこっち来て、ここ座って」

お水飲むんだよ、何処か痛い所ない？

なんて言う伊野尾くんの声をフル無視し、有岡くんの膝の中に収まる涼介は細い声でぶつぶつと…

有「頭痛いんだって。冷たいの嫌なんじゃない？」

伊「尚更お熱測ってよ〜、…」

親亀の上に子亀… いや、生まれたばっかのコアラか