検索窓
今日:28 hit、昨日:20 hit、合計:84,529 hit

ページ47

.




「っ、!!…」

有「ダメ。危ないからそれ置いて。」


エラー音が鳴り響く部屋で、心電図はもちろん…点滴も酸素マスクも散らばっていたその光景。

発作の疲れかな…虚な目が俺を捉えてくれなくて。


有「血、止めてあげないと涼介の身体しんどいよって」

涼「…しんどくな、っい……」

有「ほらほら、倒れちゃう。…ね、一旦座りなさいそこ」


右手には抜いたまま持っていた点滴。

きっとそれを使って自分の体を傷つける…なんてことは、臆病な涼介に出来たことじゃないかもしれないけど…。


反抗しようと立ち上がった瞬間にふらっと体が倒れごつん…と床に膝がぶつかった。


涼「…っはぁ、………ふ……っ、たい………」

有「どこ痛い?」

涼「、はぁ…はぁ……っ!……」

有「っ、有岡です。高木先生呼んで」


そして突然それは襲ってくる。

カートから出したガーゼで傷口を押さえながら、頭が床に着いてしまいそうになる程かがみ込む身体を支えてなんとか手を伸ばし握るナースコール。

大丈夫。大丈夫だからね。…呟く声はきっと自分を落ち着けていたんだと思う。


高「血だらけじゃん」

有「発作だと思います」

高「っぽいね。涼介、あーん……よし。」


口にぽいっと一粒の錠剤。

わしゃわしゃあっと撫でてもらう感覚に意識が戻ってきたのか、俺の胸から出ていった涼介は高木先生に抱きついて。


高「入院が嫌なんだな。笑」

涼「…、ん……」

高「暴れて発作起こしちゃ余計帰れなくなるぞ」

涼「っ……めんなさい」

高「なんとか家で見てあげられる様にするから、この点滴だけ頑張ってくれる?」

涼「…ん」


俺には敵わないや、

・→←□ こころが安定する場所



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (120 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
433人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みにむ | 作成日時:2022年6月15日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。