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side*有岡



有「やっぱり予報当たってた。涼介傘持ちました?」

伊「持ってったよ、ね?」

高「うん、振り回しながら登校してたよ」


もちろん注意したけど。…と続ける高木先生に一安心

こんなにザーザー降りなのに雨に打たれて帰ってきたら風邪引くこと間違い無しだからね。


……なんて言ってもさすがは年頃の男の子で、、、


有「何でびしょ濡れなんだよ、笑」

涼「傘なんか通用しないよこの雨」


シャワーでも浴びたのかって程の濡れ具合で来た涼介にびっくり

温かい処置室に先に通してタオルを渡せばすぐにくるまって暖を取った。


有「寒い?制服乾かすから脱いで」

涼「…ん、ありがと」


ぶるぶる震えてるから寒かったんだろうな。

先生の診察が終わるまで着替えてもらうか…


有「今だけこれ着よっか。カーテン閉めるから」

涼「てつだって」

有「あれ、まだ甘えんぼなの?笑」

涼「っ、違うし。手が震えてんの」


ばーか…って誰から教えて貰ったのその悪口…!
まぁ素直に手を貸しちゃう俺も俺だけど


常備してあった入院着を着させると何処か懐かしい姿に思わずうるっとする。

…数年前まではこれ着て抱っこしてたもんなぁ


涼「来たら起こして」

有「ん、おやすみ。」


ふは、でっかいあくびしてる。笑

久しぶりの一日授業だって言ってたけど、どうせ全部頭に入れずに帰ってきたんだろうなぁ…

得意なのは実技科目だって胸張って言ってたっけ、笑


伊「寝てるの?懐かしい格好して」

有「制服びっしょびしょだったんで干してます」

伊「明日もあるのにどうすんだよ笑」


暫くして来た伊野尾先生は「起きてー」なんて言いながら体を揺すり「おはよう」と一言。


涼「…かえる?」

伊「まだだよ。診察と検査終わったら一緒に帰ろうね」

涼「……んー」

伊「喉見たいからお口開けて?」

涼「ふぁ…」


欠伸してとは言ってないけどね、笑

その代わりに大きく開けてくれたから良しとするか


伊「エコーだけ頑張れる?」

涼「…ねむいからやだ」

伊「採血して目覚ます?」

涼「っ、きらい」


うそうそ、なんて笑うとゴロンと身体を傾け心エコーの準備に取り掛かる伊野尾先生

冷たいから嫌なんだけど… なんて言い訳は聞き逃されちゃった。

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作者名:みにむ | 作成日時:2022年6月15日 11時

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