腐男子4% ページ5
キィっと重みのある体育館のドアを開けた郁哉。
「主将。連れてきました。」
と、言いながら歩み寄って来る。
その後ろには確かにAがいた。
「A!お前どこ行ってたんだよ。」
『すみません。ちょっと外にいました。』
「お前なぁ…。まぁ、次は俺に言ってから行けよ?さ、早くクールダウンしろ。」
『はい。』
近付いてきたAにそう咎めて指示を出した主将。
イケメンである。
ぐぐっと足を伸ばしたり、腰を捻ったり一つ一つ丁寧に終わらせていくA。
その姿をいつの間に気づいたのやら報道陣たちがカメラに抑えていく。
何をしていても絵になるAは、この写真が数人の男女を問わない記者達の懐へと入っていくことを知らない。
漸くストレッチも終わった頃、丁度表彰式も始まろうとしていた。
国歌斉唱も終え、大会の責任者から一人ずつ金メダルをかけてもらう。
そして、主将が表彰状。
副主将がトロフィーを受け取る。
心做しか涙目の彼ら。
表彰式の全てが終わり、あとは帰るだけとなった。
Aも郁哉もさっさと帰ろうと準備をしていると、監督から声が掛かる。
「A。お前はインタビュー受けてこい。」
『え。』
その言葉に固まるA。
その様子を心配そうに見つめる郁哉。
『...主将が行ってください。』
「お前がインタビューとか雑誌が嫌いなのは良くわかるが、今日だけだから。な?」
嫌で仕方が無いのだが、監督にここまで言われては断れなかった。
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無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します!とっても面白いですね!ツッキー視点のアホ毛のくだりで夜中に声を出して笑ってしまいました… (2020年1月4日 3時) (レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
もーふ(プロフ) - ハユさん» そう言って頂けて嬉しいです。更新が停滞してしまってあれ?どう書いてたっけとなるので不安になります笑お気遣いまでありがとうございます。ハユ様も塩分と水分をとってください!コメント下さるだけで嬉しいので気にしなくていいですよ!長文すみません。 (2018年7月21日 16時) (レス) id: 389f10ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
ハユ - すみません続編の方じゃなくてこっちにコメントしてました。 (2018年7月21日 12時) (レス) id: dd2e3fe61f (このIDを非表示/違反報告)
ハユ - 続編も相変わらず面白いですね!熱中症に気をつけて頑張ってください(^^) (2018年7月21日 12時) (レス) id: dd2e3fe61f (このIDを非表示/違反報告)
もーふ(プロフ) - Shinoriさん» ありがとうございます。そうなんです!博多弁を入れております!方弁男子をあまり見かけないので入れてみました!いいですよねぇ…(*`ω´*)椎那『Shinoriさんも!?同じ出身やね!こっちに来ると豚骨ないけんラーメンが…』(アホ毛がしゅん) (2018年5月5日 20時) (レス) id: 389f10ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もーふ | 作成日時:2017年10月14日 18時