腐男子13% ページ14
とりあえず、潔ちゃんの頭を一撫でして体を離すと潔ちゃんと同じ黒のジャージを来た男の子がバスから降りてきた。
え、何か俺睨まれてる！？
俺なんかしたとかいな！？
目の奥が笑っていないその人に焦りを覚える。
｢...澤村。｣
俺から離れた潔ちゃんがその子の名前を呼んだ。
｢清水。大丈夫か？...知り合いなのか？｣
｢うん。祖母の家の隣に住んでたお兄さん。小さい頃によく遊んでくれたの。｣
｢あ、そうだったのか。で、そのお兄さんは何か用が？｣
俺の目の前でとんとん進んでいく会話。
そして、突然俺に問いかけられる。
あ！
俺が潔ちゃんに声をかけたのは道が聞きたかったからだった！
目的を思い出した俺はその子に聞く。
『ごめんね。何か勘違いさせちゃったみたいで。
久しぶりに昔の知り合いにあったからテンションが上がっちゃったみたいで...。
俺が聞きたかったのは道を教えて欲しかったからなんだ。』
｢...道ですか？｣
｢あ｣
見る限り成人男性なのに道を聞く俺はどう思われてるだろうか。
でも、潔ちゃんは俺が極度の方向音痴だって気づいた模様。
｢それで、どこに行きたいんですか？｣
『あ、えと確か白鳥沢学園って所なんだけど...。』
｢白鳥沢！？｣
『え、うん。』
確かそこだった筈と、名前を言ってみれば目の前の男の子も潔ちゃんも驚いた顔をしていて。
｢あ、すみません。俺達も今からそこに行くんですよ。｣
『そうなんですか！』
｢...澤村。ちょっと。｣
｢え、清水！？｣
俺と男の子が話していれば、潔ちゃんが男の子を引っ張って行ってしまった。
残った俺はバス内から放たれる強烈な視線を背中に感じていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します！とっても面白いですね！ツッキー視点のアホ毛のくだりで夜中に声を出して笑ってしまいました… (2020年1月4日 3時) (
レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
もーふ(プロフ) - ハユさん» そう言って頂けて嬉しいです。更新が停滞してしまってあれ？どう書いてたっけとなるので不安になります笑お気遣いまでありがとうございます。ハユ様も塩分と水分をとってください！コメント下さるだけで嬉しいので気にしなくていいですよ！長文すみません。 (2018年7月21日 16時) (レス) id: 389f10ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
ハユ - すみません続編の方じゃなくてこっちにコメントしてました。 (2018年7月21日 12時) (レス) id: dd2e3fe61f (このIDを非表示/違反報告)
ハユ - 続編も相変わらず面白いですね！熱中症に気をつけて頑張ってください(＾＾) (2018年7月21日 12時) (レス) id: dd2e3fe61f (このIDを非表示/違反報告)
もーふ(プロフ) - Shinoriさん» ありがとうございます。そうなんです！博多弁を入れております！方弁男子をあまり見かけないので入れてみました！いいですよねぇ…(*`ω´*)椎那『Shinoriさんも!?同じ出身やね!こっちに来ると豚骨ないけんラーメンが…』(アホ毛がしゅん) (2018年5月5日 20時) (レス) id: 389f10ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もーふ | 作成日時：2017年10月14日 18時
