336 旅立ちの朝【1】 ページ36
--- YOU side ---
やっぱり･･･ちょっと気が引ける。
これを
後ろ髪を引っ張られる感じって言うのかな？
夏樹「A、もう手荷物検査へ行っちゃおう。」
「･･･うん。」
あれからあっという間に日々は過ぎていき。
今日はもう韓国へ旅立つ日になってしまった。
夏樹の車で羽田空港へ来て
すぐにチェックインを済ませた私達はそのまま出国ゲートに向かう。
夏樹「あれ？A、あそこにいるのって
「春馬っ!!」
夏樹が指を指した方向に弟の姿をみた瞬間
私は走り出した。
「ハル、なんで･･･」
春馬「俺が今も反対してるのに行くんだな。」
ブスッとした顔で
恨めしそうな眼差しを向けてる。
マスターが出した条件
それは
春馬とユノオッパに韓国へ行くことをちゃんと話す事。
「絶対反対だろうから、賛成を獲ろとは言わない。でも、きちんと伝えるべきだ。」と言われ
その日の夜、二人それぞれに電話で「夏樹と韓国へ行く」と話した。
そして想像通りの大反対をうけた。
特に春馬はかなりご立腹で
出発前日の昨日も電話したけど一方的に「絶対に反対だ」と切られてしまった。
でもそれは私を想っての事だってわかってる。
いまから仕事なのに早朝便に乗る私の為に早起きをしてくれたはず。
「春馬、両手バンザイして？」
春馬「は？」
「早く！」
春馬なんだよっ！！まったく･･･」
不満を口に出しながらも言うとおりに両手をあげる姿は可愛らしくて
春馬が姉馬鹿と言われるのと同じように、私も弟馬鹿なんだろうなって思う。
ギュっ★
春馬「･･･Aっ？」
「ゴメンネ、でももう逃げたくないの。」
春馬「A。」
オッパと同じ身長に成長した弟の胴回りにギュッと抱きついて
そう呟いた私は視線を合わせる為に顔を上げた。
「心配かけてゴメンネ。」
春馬「･･･本当に大丈夫？」
「わかんない(苦笑)でも、だからこそ同性の夏樹が居たほうがイイと思ったの。」
春馬「･･･そっか。」
「うん。ねぇ春馬･･･次は･･･二人で行こう？」
安心させるように
とびきりの笑顔でそう言うと
春馬の表情が和らぎ。
オデコをコツン★と合わせてきて目を瞑ってきた。
それに合わせて私も目をつぶる。
いつぶりかな？
小さい頃から
不安なことがあるとお互いそうし合っていた私達のおまじない。
中学生になった頃からした記憶がなかったケド
心地よかった事は覚えていて
オデコから伝わる温もりが今もホッとする。
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けぃたん(プロフ) - 更新もうされないのでしょうか…ゆっくりでもいいので続きが読みたいです。 (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 6409c0281a (このIDを非表示/違反報告)
kasuminn613(プロフ) - 更新待ってます(^^)一つの物語として楽しく見させて頂いています。焦らずゆっくりと物語の続きを描いて頂ければと思います(^^) (2019年11月22日 12時) (レス) id: 759ebb8538 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 今晩は。小説の続きまた、読みたいです。よろしくお願いします。兄さんをあわせてあげてください (2019年9月5日 19時) (レス) id: 3b1a78205a (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - 更新 待ってます！！(^-^) (2019年5月26日 8時) (レス) id: 53f0c44472 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 千衣さん» 千衣様 わぁ〜っ!!メッセージありがとうございます。正直、今更戻っても私なんぞの物語は需要がないと思っていたんです(>_<)なので凄く嬉しいです。時間がかかると思いますがまた頑張って描いてみようかな･･･ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 21e591ee6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minimimi | 作成日時：2017年2月26日 0時
