みにまむ ６３ ページ23
「少しは落ち着いたらどうよ〜弟君！？私みたいになっちゃうしさぁあああ！？」
自覚してるんだったら直せとか普通に言われそうだけどね！主に電気君とかから。
「ん〜っと、名前なんだったっけ！？…あ、そうか！！綴君だったね！」
ほとんど初対面に近いからしょうがないよね！？
綴君だって『私』のこと知らない訳だし！！
「やっとお出ましかい、もう一人の姉さん。俺はアンタが憎くてしょうがないんだ」
「ありゃりゃぁー！！その元のお姉さんを守る為に生れてきたのに酷い言い草だなぁ！！？」
実際そうだと思う。
私だっていつもいつも能天気なアホな訳じゃないし、少しは考えごともする。
それから至った結論は、もう一人の方を辛い現実から目を背ける為に、
ただそれだけの理由で生まれて、彼女に不幸や災いがあった時は私が出てくるようになっている。
「だからなんだよねぇ……私がこんな性格になったのはさぁ！！！！」
「二次災害で俺まで巻き込まれたってことを忘れないで欲しかったがな？？」
そういえば、私が無茶をしすぎて倒れたから綴君の立場が消えたんだっけ？
元の私からしたら申し訳なさで死んじゃいそうだけど、やっぱその被害を受けるのは私。
なんたって、彼女が辛いことだからね！
「あのさぁ…綴君、だれかを犠牲にしてでまで自分が上に行こうとする思考って…
一番ヒトをダメにする方法なんだよ？しかも私が殺されるとかありえないことだしさ！！」
「だから諦めろ…だって？ふざけるな。笑止千万だ。こっちの姉さんは頭も悪いのか？」
「んふふ……ざぁんねーん」
ちょっと、なにしようとしてるの！？
ここまで説得して治らないんだったら相当だよ！？もうあきらめちゃおう！？？
はぁ！？バカ……まじでバカ……
「もう、君は神から見放された。」
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年11月11日 0時
