みにまむ ５６ ページ16
『試験どうだった！？頑張った！？』
学校からの帰り道、着信音が鳴り、電話に出た瞬間鼓膜が破れそうなくらいの声で言われる。
「声…でかすぎ…！！！」
『ああ、ごめんごめん！…って、ちょ、おい！！……有栖おつかれー！今から上鳴ん家こいよ！』
どうやら私が出た電話の相手は上鳴君で、変わった後の誰かは切島君だったようだ。
この二人すげー仲いいじゃん。
「はーい、着替えていくからちょっと時間かかる…って上鳴君家どこ！？」
『んー……じゃあ、そっちの駅で待っててくれ！迎えにいく！」
「なんか申し訳ない…ありがとう」
実は今日、休日なのです。
・・・・・・
「お邪魔しまーす」
切島君に着いていった先。
そこが上鳴君の家だ。
「おつかれさまでーす」
上鳴君がニ階から下りてくる。奥の方には響香ちゃんもいるらしい。
「あれ、Aちゃんも来たん？？」
「うわぉ！！」
リビングから出てきたまんまるほっぺをしたお茶子ちゃんが抱きついてくる。
「あはは、なんか大集合してるね」
「あ、実はばくごーもいるんだぜ！」
「＿＿＿んだ＿＿＿髪！！＿＿＿」
リビングの方で料理している音がしているので、その音の主は爆豪君だろう。
「家庭科男子め…」
「それにしても、どうしてみんな集まってるの？それに爆豪君がいることにも驚きだし…」
上鳴君が全員集めたとしたらそれはすごい収集力だ。
彼がそこまで影響のある人間だとも思えない。
「…ま、それは後で分かるよ！ささ、早く上がって！」
「え？…ああ、うん？」
リビングには通されず、ニ階にある上鳴君の部屋へと連れていかれた。
一体、何？
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年11月11日 0時
