みにまむ ４２ ページ2
「ど、どうすんの…！！Aちゃん、敵連合につれていかれるんとちゃう！？」
「とりあえず相澤先生に報告しよう。俺達だけでなんとかなるとも思えねぇし」
「……あの黒モヤも来てるみてェだかんな。今更追いかけても意味なんざねーよ」
…もしかして、俺がアイツの過去を引き出したせいか……？？
それとも、アイツが引っ越してから敵連合が接触していた？
なんとなくこうなることは予想済みではあった。
Aはトラウマ…というより、思い出したくないものだったとは思う。
でも…なぜか口が勝手に動いていた。分からない。敵の個性？
脳みそ掻き回されている気分だ。
「ごめん……ごめんA……俺が、もっと強い意志を持った人間だったら…」
「アホ面、テメエは頭使うの苦手なんだから考えんな、意味ねぇよ」
爆豪は多分、俺が気に病まないように気を使っているのだろう。
普段から強く当たられてる俺は、少しだけ心が軽くなった。
「おい、お前ら！！怪我はないか」
さっきAに突き飛ばされたダメージで足を引き摺りながら先生がこちらへ歩いて来る。
「あ、相澤先生こそ怪我してるじゃないですか！」
「今俺のことはどうでもいい。有栖はどうなった！？」
「それが…窓かち割って入ってきた仮面被ったやつに攫われました…」
「マズいな……有栖の事情は学校側も把握はしていたんだが……校長に報告してくる」
お前らは早く下校しろ
相澤先生は流し目で俺達を見ながらそう言った。
「童話…アイツ大丈夫か…？」
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年11月11日 0時
