二人暮らし、始めました。 〜*°菅田将暉°*〜

羨ましい ページ24

祐介side

大型のショッピングモールとあって

平日にも関わらず人が多い。



あ「やっぱり人多いねぇ」


エレベーターに乗りながら

Aがつぶやく。



祐「平日なだけマシだと思うけどなー

てか平日によく休み合ったよな」



あ「だね、偶然ってすごいよ」




そう言いながらふっと笑った横顔が

昔と全く変わらなくて。



少しだけ、

こいつの彼氏ってやつが羨ましい。

そんな風に思った。


俺がもし告白してたら、なんて。



Aは俺の考えていることなんて知らずに



あ「ね、男の人って何もらったら嬉しい？」



首を傾げて聞いてくるから

少し複雑な気持ちになる


祐「基本、彼女からもらったら

なんでも喜んでくれると思うけど」



俺なら、Aがくれるなら何でもいい。

そんな俺の意見を言っただけなんだけど。



あ「んー、それ言われると悩んじゃう笑

こうさ、どんなものとかジャンルとかさ」



2人で色々相談しながら

たくさんの店を見て回った。



楽しそうに彼氏の話をする彼女を見るのは

すこし辛かった。



あ「あ、これ。このブランド将暉好きなんだ」



祐「ここも見てみる？」



COOGIというブランドのお店に立ち寄って、

プレゼントはここのニット帽に決めたようで。




店員「ありがとうございましたー」





祐「ラッピングはよかったの？」



あ「うん、ラッピングとか自分でするの

好きだしね。

お店とかのだとありきたりで

同じようなのになっちゃう」



祐「さすが」





買ったプレゼントを嬉しそうに抱えて


喜んでくれたらいいな、なんて。









Aにここまで愛されるなんて

羨ましくてたまらない。







よくわからない感情がぐるぐると

胸の中で回った。

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